クロアチアは「東欧だから安い」というイメージを持たれがちですが、実際はどうなのでしょうか?本記事では、クロアチアの物価を日本と比較しながら、食費・宿泊費・交通費などカテゴリ別の相場、地域や季節による価格差、さらに旅行費用のシミュレーションまでまとめました。旅行前の予算計画にぜひお役立てください。
クロアチアの物価は日本と比べて高い?安い?
かつての「東欧=物価が安い」というイメージは、もはや過去のものです。野菜・果物などの生鮮食品はやや安めですが、それ以外の品目はおおむね日本と同水準か、場合によっては高くなります。特にドブロヴニクやスプリットなどの人気観光地では、西欧並みの価格設定が一般的です。
本記事の円換算について
本記事では1ユーロ≒163円(参考値)を使用しています。為替レートは常に変動するため、実際の旅行時は最新レートでご確認ください。なお、クロアチアは2023年1月1日よりユーロを公式通貨として採用しています。
日本とクロアチアの物価を比較してみよう
「実際に日本と比べてどのくらい?」という疑問に答えるため、同じ商品の価格を並べてみました。スーパーの食料品はやや安め、外食・カフェは日本と同水準か少し高め、というのが全体像です。
スーパーの食料品・日用品
| 品目 | クロアチア | 日本(参考) | 比較 |
|---|---|---|---|
| ペットボトル水(500ml) | 約0.80€(約130円) | 約100〜120円 | ほぼ同じ |
| パン1個(クロワッサン等) | 1〜2€(約163〜326円) | 約120〜200円 | やや高め |
| 卵10個 | 約1.2〜1.5€(約196〜245円) | 約250〜300円 | やや安め |
| 牛乳1リットル | 約0.7〜1€(約114〜163円) | 約180〜220円 | 安め |
| 野菜・果物 | 日本より安めの傾向 | — | 🟢 安め |
| シャンプー(400ml) | 3〜5€(約490〜815円) | 約500〜800円 | ほぼ同じ |
生鮮食品(野菜・果物・乳製品)は日本より安めに買えることが多く、自炊や現地スーパーでのランチ調達には有利です。一方で、加工品や輸入品は日本と変わらない、もしくは高いケースもあります。
外食(カフェ・レストラン)
| 品目 | クロアチア(一般) | クロアチア(観光地) | 日本(参考) |
|---|---|---|---|
| カフェのコーヒー1杯 | 2〜3.5€(約326〜570円) | 4〜5€(約652〜815円) | 約400〜600円 |
| 生ビール(330ml) | 3〜4.5€(約490〜734円) | 5〜6€(約815〜978円) | 約500〜700円 |
| カジュアルランチ(前菜+メイン) | 15〜25€(約2,450〜4,075円) | 25€〜(約4,075円〜) | 約1,000〜2,000円 |
| グラスワイン1杯 | 3€〜(約490円〜) | 4〜6€(約652〜978円) | 約500〜1,000円 |
観光地の外食は「日本より高い」と思っておきましょう
ドブロヴニクなどの人気スポットでは、カジュアルなレストランでも1食2,000〜3,000円超えが珍しくありません。日本の外食価格より高くなることが多いため、予算には余裕を持たせることをおすすめします。
ファーストフード・軽食
クロアチアのファーストフードといえば、チェバピ(チェヴァプチチ)が定番です。羊肉や牛肉のひき肉を練ったソーセージ状の料理で、パンに挟んで食べるクロアチアのソウルフード。8€前後(約1,300円)で腹いっぱい食べられます。ビッグマックは3〜4€(約490〜650円)程度で、日本(410円前後)とほぼ同水準です。
【カテゴリ別】クロアチアの物価相場を詳しく解説
宿泊費(ホテル・ゲストハウス)
| タイプ | 1泊の目安(1室) | 日本円換算(参考) |
|---|---|---|
| ホステル・格安ゲストハウス | 20〜40€ | 約3,260〜6,520円 |
| 3〜4つ星・スタンダードホテル | 50〜130€ | 約8,150〜21,190円 |
| 5つ星ホテル | 200〜350€ | 約32,600〜57,050円 |
| 夏シーズン(アドリア海沿岸)の割増 | 上記の目安から20〜30%増しになる場合あり | |
宿泊費は旅行時期と都市によって大きく異なります。ベストシーズンの5〜9月は特に高騰しやすく、ドブロヴニクの高級ホテルでは夏に1泊1,000€を超えることもあります。早期予約が節約の基本です。
食費(レストラン・カフェ・スーパー)
| シーン | 目安(1人・1回) | 日本円換算(参考) |
|---|---|---|
| スーパーのパン・サンドイッチ | 1〜4€ | 約163〜652円 |
| ファーストフード(チェバピ等) | 6〜10€ | 約978〜1,630円 |
| カジュアルレストラン(前菜+メイン) | 15〜25€ | 約2,450〜4,075円 |
| 1日の食費(節約スタイル) | 15〜25€/日 | 約2,450〜4,075円/日 |
| 1日の食費(一般的な旅行スタイル) | 30〜50€/日 | 約4,900〜8,150円/日 |
交通費(市内交通・都市間移動)
| 区間・手段 | 料金目安 | 日本円換算(参考) |
|---|---|---|
| 市バス・トラム1回(ザグレブ等) | 0.53〜2.50€ | 約86〜408円 |
| タクシー初乗り | 3〜4€(1kmあたり約1.20〜2€) | 約490〜652円〜 |
| ザグレブ〜プリトヴィッツェ(バス・片道) | 12〜15€ | 約1,956〜2,445円 |
| プリトヴィッツェ〜スプリット(バス・片道) | 25€前後 | 約4,075円 |
| スプリット〜ドブロヴニク(バス・片道) | 15〜25€ | 約2,445〜4,075円 |
| スプリット〜フヴァル島(フェリー・片道) | 13€前後 | 約2,119円 |
| レンタカー(乗用車・1日) | 30〜60€(オフシーズン)/ 50〜100€(シーズン) | 約4,900〜16,300円 |
クロアチア国内の移動は長距離バスが主力で、価格も比較的手頃です。都市間を移動しながら複数都市を周遊する場合でも、交通費だけが大きな負担になるケースは少ないでしょう。
観光・アクティビティ費用
| スポット・アクティビティ | 費用目安 | 日本円換算(参考) |
|---|---|---|
| 博物館・美術館 | 5〜10€ | 約815〜1,630円 |
| 宗教施設(教会等) | 6〜10€ | 約978〜1,630円 |
| ドブロヴニク城壁(大人・2025年夏価格) | 40€ | 約6,520円 |
| プリトヴィッツェ湖群国立公園(大人・6〜9月) | 40€ | 約6,520円 |
| オプショナルツアー(半日〜1日) | 30〜100€ | 約4,900〜16,300円 |
ドブロヴニク城壁・プリトヴィッツェの入場料は要注意
クロアチアを代表するこの2スポットの入場料は、それぞれ40€(約6,500円)と決して安くありません。特に夏のシーズン中はさらに高くなる可能性もあります。旅行予算にはこれらを忘れずに組み込んでおきましょう。
地域で変わるクロアチアの物価:どの街が安い?高い?
クロアチアの物価は「どの都市にいるか」によって大きく変わります。アドリア海沿岸の観光都市ほど高く、内陸の首都ザグレブは比較的落ち着いた価格水準です。
ドブロヴニク(特に高い)
世界遺産の旧市街と「魔女の宅急便」の舞台としても有名なドブロヴニクは、クロアチア随一の人気観光地です。その分、物価はクロアチアの中でずば抜けて高く、西欧・北欧並みと言っても過言ではありません。スーパーでも同じ商品が他都市より10〜20%高いケースがあります。レストランでのランチは2,000〜3,000円超えが当たり前で、旧市街内のカフェでコーヒー1杯が900円以上することも。
スプリット・ザダル(中程度)
ローマ皇帝ディオクレティアヌスの宮殿跡で有名なスプリット、夕日が美しいザダルは、ドブロヴニクほど高くはありませんが、アドリア海沿岸の観光地として物価は高め。ランチは1,500〜2,500円程度が相場で、旅行シーズン中はホテル代も急上昇します。「ドブロヴニクより少し安い」感覚で予算を組むとちょうどよいでしょう。
ザグレブ(比較的安い)
クロアチアの首都ザグレブは、観光地化されたアドリア海沿岸都市と比べると物価が落ち着いています。ローカルのカフェやレストランでは、コーヒー1杯300円前後、ランチも1,500〜2,000円程度で楽しめます。ショッピングもザグレブが一番選択肢が豊富で、お土産を買うなら観光地より断然安い傾向があります。
ハイシーズンとオフシーズンの物価差
クロアチアの物価は「いつ行くか」でも大きく変わります。夏と冬では宿泊費だけで倍近い差が出ることもあります。
| シーズン | 時期 | 物価水準 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| ハイシーズン | 6〜9月(特に7〜8月) | 🔴 高い | 宿泊費20〜30%増し、観光客多い、ドブロヴニクは超混雑 |
| ショルダーシーズン | 5月・9月下旬〜10月 | 🟡 やや高め〜標準 | 観光に最適な気候、価格は比較的落ち着く |
| オフシーズン | 11月〜3月 | 🟢 安い | 宿泊費・航空券が大幅に安くなる。一部施設は休業 |
コストパフォーマンスを重視するなら、5月または9月下旬〜10月がおすすめです。気候も旅行に向いており、ハイシーズンほど混み合わず、物価も比較的落ち着きます。オフシーズン(11〜3月)は最も安く行けますが、ドブロヴニクではレストランやホテルが休業しているケースも多く、事前確認が欠かせません。
旅行費用を安くするなら日本のGW・夏休み・年末年始は避けよう
日本の大型連休は航空券代が跳ね上がります。ザグレブ行きの往復航空券は通常13万円〜ですが、GWや夏休みには30万円超になることも。現地の物価だけでなく、日本側の需要にも注意が必要です。
1週間のクロアチア旅行費用シミュレーション
実際に旅行に行く場合、どのくらいの費用が必要なのでしょうか?旅行スタイル別に1週間(5泊7日)の概算をまとめました。なお、日本発着の航空券代は別途必要です(往復13万円〜・時期により変動)。
・食事:スーパー+安いレストラン(約2,000〜3,000円/日)
・交通:バス中心
・観光:無料〜中程度のスポット中心
・食事:カジュアルレストラン(約5,000〜8,000円/日)
・交通:バス+タクシー
・観光:城壁・国立公園含む
・食事:高級レストラン(約15,000〜30,000円/日)
・交通:タクシー・プライベートツアー
・観光:プライベートツアー・体験重視
航空券(往復13〜30万円)を加えると、節約スタイルで合計20万円〜、ミドルスタイルで30〜50万円程度が現実的な目安です。ドブロヴニクを旅程に含める場合は、上記の金額に10〜20%上乗せして考えておくと安心です。
クロアチア旅行費用を抑える節約術
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1スーパーやマーケットを積極活用する 観光地のレストランは高いですが、スーパーは地元の人の生活価格が基本です。朝食・昼食をスーパーで調達し、夕食だけレストランを楽しむスタイルで食費を大幅に節約できます。クロアチアの地元スーパーチェーンは「Konzum(コンズム)」「Spar(スパー)」などが主要です。
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25月・9月下旬〜10月の旅行で宿泊費を抑える 夏のハイシーズン(7〜8月)は宿泊費が20〜30%上昇します。ショルダーシーズンの5月や9月下旬〜10月なら、気候も良く物価も落ち着きます。日本の連休を避けて出発できれば、航空券代も節約できます。
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3ドブロヴニクの滞在を短くしてザグレブを起点にする ドブロヴニクは1〜2泊に留めてザグレブを旅の拠点にすると、宿泊費を大きく抑えられます。ザグレブはアクセスも良く、プリトヴィッツェや周辺都市へのデイトリップ起点としても優秀です。
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4都市間の移動はバスを使う クロアチアの長距離バスは比較的安く(ザグレブ〜スプリット約25€)、路線も充実しています。レンタカーは自由度が高い反面コストもかかるため、バス移動との使い分けがポイントです。
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5お土産はザグレブで買う ドブロヴニクやスプリットのお土産屋さんは観光客向けの価格設定で割高です。ラベンダーグッズやワインなどのお土産は、ザグレブの市場や一般商店で購入すると同じものをずっと安く買えます。
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6プライシーで旅行グッズの価格を事前チェック 旅行準備で必要な荷物(スーツケース・変換プラグ・トラベルポーチ等)は、日本で事前に購入するほうが現地より安いことがほとんどです。プライシーを使えば価格の推移が一目でわかり、安い時期を見極めて賢くゲットできます。
よくある質問
全体的には日本と同程度か、レストランなどの外食は高めという感覚が近いでしょう。野菜・果物・乳製品などの食料品はやや安いですが、観光地(特にドブロヴニク)の外食・宿泊は西欧並みの価格になります。「安い東欧」というイメージは現在はあてはまらないことがほとんどです。
クロアチアは2023年1月1日にユーロ(€)を正式通貨として導入しました。それ以前のクロアチア・クーナは廃止されています。主要都市ではクレジットカードが広く使えますが、地方や小さなお店では現金が必要な場合もあります。
宿泊費・航空券が最も安くなるのは11月〜3月のオフシーズンです。ただしドブロヴニクなどのリゾート地では多くのホテルやレストランが休業します。コストと観光の両立を重視するなら5月または9月下旬〜10月がベストです。
現地滞在費(宿泊・食費・交通・観光)だけで節約スタイルなら6〜8万円、ミドルスタイルで15〜25万円程度が目安です。これに往復航空券(日本発・通常時13〜17万円)を加えると、合計20万円〜が現実的な旅行予算です。ドブロヴニクを中心とした旅程では上乗せを想定してください。
観光地での外食や宿泊に限ると、人気度の高いドブロヴニクはスペインの主要都市と同水準、もしくは高いことがあります。ザグレブなどの内陸都市はスペインより若干安め、という感覚が近いです。比較にはぜひスペインの物価まとめ記事もご参照ください。
まとめ:クロアチア旅行の物価はこう考えよう
この記事のまとめ
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クロアチアの物価は日本と同程度かやや高め。「東欧=安い」は過去のイメージ
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野菜・果物など生鮮食品はやや安め。外食・宿泊は日本並みか高め
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ドブロヴニクは特に高い。西欧並みの価格設定で、滞在費用に要注意
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ザグレブは比較的安め。お土産・食事ともにコスパよく楽しめる
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夏のハイシーズンは宿泊費が20〜30%上昇。5月・9月下旬はコスパ重視の旅行者に最適
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航空券込みで1週間の旅行予算は節約20万円〜、ミドル30〜50万円程度が現実的な目安
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旅行前の準備グッズはプライシーで価格推移をチェックし、安い時期にまとめ買いするのがおすすめ
クロアチアは「安い」という先入観を持って行くと驚くかもしれませんが、正確な費用感を事前に把握しておけば快適な旅になるはずです。特に観光スポットへの入場料や宿泊費は事前予約で節約できる部分が多いので、計画的に準備を進めてくださいね。
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