三菱UFJインフォメーションテクノロジー(MUIT)はMUFGグループの基幹システムを支えるIT企業で、転職・就活のクチコミサイトでも年収に関する情報が多く投稿されています。ただし、サイトによって「平均698万円」「平均727万円」「平均850万円」と数字にばらつきがあり、どれを信じればいいのか迷ってしまいますよね。この記事では複数の一次データを横並びで比較しながら、職種別・年代別・役職別の年収相場と、その数字の見方までまとめて解説します。

結論
平均年収はどのデータを見ても概ね700〜850万円の範囲

社員クチコミ集計サイトのOpenWorkでは平均698万円(回答者231人)、OpenMoneyでは平均727万円(回答者217人)、転職メディアのワンキャリア転職の独自調査では平均850万円と、調査元によって数字は変わります。

いずれの調査でも「SIer・IT業界の平均より高め」という結論は共通しているので、業界内では給与水準が高いグループに位置していると考えて良さそうです。数字の違いが生まれる理由は本文で詳しく解説します。

三菱UFJインフォメーションテクノロジーとはどんな会社?

三菱UFJインフォメーションテクノロジー株式会社は、三菱UFJ銀行およびMUFGグループ各社のシステム企画・開発・運用・保守を担うMUFG系のシステムインテグレータ(SIer)です。国内勘定系システムやATM、インターネットバンキングなど、金融機関の基幹システムを支える仕事が中心になります。

項目内容
設立1988年
所在地東京都中野区中野4-10-2 中野セントラルパークサウス
資本金1億8,100万円
従業員数2,416人(男性1,628人・女性788人)
業種SIer(システムインテグレータ)/情報通信業
事業内容MUFGグループ向けシステムの企画・設計・開発・運用保守、ITコンサルティング等

従業員数は職場情報総合サイト(2026年5月時点)で2,416人と公表されており、女性労働者比率は32.7%です。一方でdoda掲載の企業情報(2026年6月時点)では2,050名と、参照元によって多少の差があります。調査時点が違うだけなので、大きな矛盾ではないと捉えて大丈夫です。

平均年収はいくら?3つのデータを比較してみましょう

「結局、平均年収はいくらなの?」という一番知りたい部分から見ていきましょう。代表的な3つの情報源を並べると、次のようになります。

情報源平均年収年収レンジ回答者数・調査時期
OpenWork698万円300万〜1,340万円正社員231人
OpenMoney727万円(中央値760万円)280万〜1,800万円217人
ワンキャリア転職(独自調査)850万円2025年5月調査

OpenWorkでは平均年収698万円で、SIer・ソフト開発・システム運用業界の平均579万円より119万円高いという結果になっています。OpenMoneyでも平均727万円、業界内3,098社中128位と、いずれも業界内では上位グループに位置しています。

なぜサイトによって年収の数字が違うのでしょうか

同じ会社なのに数字がバラバラなのは不思議に感じるかもしれませんが、理由ははっきりしています。

  • 回答者の年齢層や在籍している部署の構成比が、サイトごとに異なる
  • OpenMoneyの年別推移を見ると、2023年622万円→2024年722万円→2025年813万円→2026年788万円と、集計した年によって平均額そのものが変動している
  • ワンキャリア転職は独自調査(2025年5月時点)であり、他の口コミ集計サイトとは母集団の取り方が異なる可能性がある

つまりどれかが「正しくて」どれかが「間違っている」わけではなく、調査時期とサンプルの違いによる幅だと考えるのが自然です。転職活動の際は、1つの数字だけを鵜呑みにせず、複数のソースをレンジで捉えておくと安心です。

検索結果には「平均698万円」「平均629万円」など、同じサイト内でも数字が食い違っている記事が見受けられます。出典が明記されていない年収情報は参考程度にとどめ、この記事のように一次データ(OpenWork・OpenMoney・doda等)を明示しているソースを優先して確認することをおすすめします。

職種別の年収を見てみましょう

MUITはエンジニア職の割合が高い会社なので、職種によって年収の水準もそれなりに差があります。

職種OpenWork(回答者数)OpenMoney(件数)
エンジニア・SE/ITエンジニア674万円(186人)721万円(132件)
開発818万円(11人)
プロジェクトマネージャー/PM・ディレクション823万円(7人)873万円(12件)

どちらの調査でも、現場のエンジニア・SE職より、プロジェクト全体を管理するPM・ディレクション職のほうが年収は高めという傾向は共通しています。OpenMoneyのデータでは、PM・ディレクションとITエンジニアの平均年収差は152万円となっており、マネジメント側にキャリアの舵を切ると年収が伸びやすい構造だとわかります。

グレード(役職)別の年収モデル

MUITの等級は、アソシエイト(AE)→G3(主任クラス)→G4(役席クラス)→G5(課長クラス)→G6(部長/上席調査役クラス)の5段階で構成されています(OpenMoney調べ)。

転職メディアのワンキャリア転職の独自調査(2025年5月時点)では、G4クラスで年収844万〜1,071万円、G5クラスに到達すると1,200万円以上という水準感が示されています。同調査では「年収1,000万円を目指せるのは30代半ば以降」で、アソシエイト層は年次に応じた昇給、G3以降は実力次第という年功序列と実力主義の混合型の評価制度になっているとのことです。

グレードごとの詳細な年収額(円グラフや推定モデル)はOpenMoneyでも公開されていますが、詳細部分は会員登録が必要なコンテンツになっています。おおまかな相場感としては、この記事の情報で十分につかめるはずです。

実際の求人ではどのくらいの年収が提示されている?

クチコミだけでなく、実際に募集されている求人の年収レンジを見ると、より具体的なイメージがつかめます。以下はdoda掲載求人の年収レンジ(2026年6月時点)です。

職種予定年収レンジ
システムエンジニア(汎用機系)539万〜963万円
システムエンジニア(Web・オープン系)631万〜1,090万円
Webサービスエンジニア672万〜1,147万円
ネットワークエンジニア727万〜1,196万円
サーバーエンジニア727万〜1,345万円
セキュリティエンジニア815万〜1,007万円
データサイエンティスト749万〜1,090万円
システム・ITアーキテクト890万〜1,316万円
IT戦略・システム企画842万〜1,346万円
プロジェクトマネジャー711万〜1,354万円
研究開発(R&D)エンジニア1,004万〜1,187万円

出典:doda求人情報(2026年6月時点)。求人ベースの数字は経験・スキルによって幅が広く出るため、上限の年収は「即戦力レベルの経験者採用」向けの水準と考えておくと良いでしょう。

同業他社・IT業界全体と比べるとどうでしょうか

MUITの年収水準を業界内で位置づけると、次のようになります。

  • OpenWork調べ:SIer・ソフト開発・システム運用業界の平均579万円より119万円高い
  • OpenMoney調べ:同業界の平均763万円より36万円低く、業界内3,098社中128位

2つの指標で評価が分かれるのは、比較対象とする「業界平均」の算出母集団が異なるためです。ただし、いずれの調査でも大手SIerとして標準以上の水準にあるという結論は変わりません。

参考として、IT・通信業界全体(doda会員統計、2026年6月時点)の年代別平均年収は以下の通りです。こちらはMUIT単体のデータではなく業界全体の統計である点にご注意ください。

年代男性女性
20〜24歳363万円349万円
25〜29歳468万円418万円
30〜34歳546万円429万円
35〜39歳641万円441万円
40〜44歳709万円471万円
45〜49歳793万円468万円
50〜54歳867万円489万円
55〜59歳904万円579万円

OpenWork・OpenMoneyの回答者平均年齢はいずれも30〜32歳前後なので、この年代の業界平均(男性546〜641万円)と比較すると、MUITの平均698〜727万円は業界内でも高めのゾーンにあることがうかがえます。

なお、同じMUFGグループ関連での年収を調べている方は、こちらの記事も参考にしてみてください。

新卒の初任給や賞与・昇給の制度はどうなっている?

新卒入社した場合の具体的な初任給額については、会社公式の採用ページで一次情報として裏付けが取れる金額を確認できませんでした。ネット上には月給の推測値がいくつか出回っていますが、出典が不明確なものが多いため、この記事では断定的な金額の掲載は控えます。目安としては、大手金融系SIerの水準に準じた初任給が設定されていると考えて良さそうです。

賞与・昇給に関するクチコミ

OpenWork・OpenMoneyに寄せられている社員クチコミを見ると、給与制度に関して次のような声が多く見られます。

「賞与は年2回(6月・12月)支給される」「昇給は年1回、役割等級(グレード)に応じて見直される」という趣旨のクチコミが複数の在籍者・元社員から寄せられています。具体的な支給月数や増減幅は個人の評価や年度によって変わるため、この記事では定性的な傾向としてご紹介します。

詳しい個別の賞与額や手当の内訳は、OpenWorkやOpenMoneyの会員登録後に閲覧できる個別クチコミで確認することもできます。転職活動で具体的な条件を知りたい場合は、面接や内定後の条件面談で直接確認するのが最も確実です。

よくある質問

三菱UFJインフォメーションテクノロジーの平均年収は結局いくらですか?

情報源によって698万円(OpenWork)、727万円(OpenMoney)、850万円(ワンキャリア転職の独自調査)と幅がありますが、いずれもSIer・IT業界の平均より高い水準という点は共通しています。1つの数字だけで判断せず、700〜850万円のレンジで捉えておくのがおすすめです。

職種別で年収が一番高いのはどの職種ですか?

OpenWork・OpenMoneyのいずれの調査でも、プロジェクトマネージャー(PM・ディレクション)が最も高く、800万円台前半という結果になっています。現場のエンジニア・SE職と比べて、100万円以上の差が出ています。

賞与は年何回、いつ支給されますか?

社員クチコミによると、賞与は年2回(6月・12月)支給されるという声が多く見られます。ただし支給額は個人の評価や年度の業績によって変動するため、目安として捉えてください。

三菱UFJ銀行本体の年収とは違いますか?

三菱UFJインフォメーションテクノロジーは三菱UFJ銀行とは別法人のMUFGグループ会社です。銀行本体とはグループ内での位置づけや給与体系が異なるため、この記事で紹介している年収データはMUIT単体のものとして参照してください。

まとめ

  • 平均年収はソースにより698万〜850万円の幅があるが、いずれもSIer業界平均より高水準
  • 職種別ではPM・ディレクション職が最も高く、800万円台前半が目安
  • グレードはアソシエイト→G3→G4→G5→G6の5段階、G5到達で年収1,200万円超の事例も
  • 賞与は年2回・昇給は年1回というクチコミが多いが、新卒初任給の具体額は一次情報での裏付けが取れていない

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