スマホの設定を見ていたら「アプリのバックグラウンド更新」という項目が目に入った、という方も多いのではないでしょうか。この機能、オンのままにするとバッテリーや通信量を消費し続けますが、オフにすると通知が届かなくなるアプリも出てきます。この記事では、バックグラウンド更新の仕組みから、iPhone・Androidそれぞれの設定方法、オン・オフどちらにすべきかの判断基準まで、まるごと解説します。
バックグラウンド更新は、アプリを開いていない状態でも最新情報を取得する機能です。通知が必要なアプリ(LINEやGmailなど)はオンにしておき、通知不要なゲームや電子書籍はオフにするのがベストです。iPhoneは「設定→一般→Appのバックグラウンド更新」から、Androidは「設定→アプリ」から個別に制限できます。
アプリのバックグラウンド更新とは
スマホには「フォアグラウンド」と「バックグラウンド」という2つの状態があります。フォアグラウンドとは画面に表示されているアプリの動作のこと。バックグラウンドとは、別のアプリを使っているときや画面をオフにしているときでも、見えないところで動き続けている状態のことです。
アプリのバックグラウンド更新とは、このバックグラウンド状態でもアプリがサーバーと通信して、最新データを取得する機能のことです。アプリを開いたときにすぐ最新情報が表示されるのは、この機能のおかげです。
バックグラウンドとフォアグラウンドの違い
| 状態 | 意味 | 例 |
|---|---|---|
| フォアグラウンド | 画面に表示されているアプリが動いている状態 | LINEを開いてメッセージを読んでいるとき |
| バックグラウンド | 別のアプリを使っているときも、裏で動き続けている状態 | Twitterを見ているときに、LINEが新着メッセージを受信するとき |
どんな動作をしているのか
バックグラウンド更新が実際に動いている場面を、いくつか見てみましょう。
- 地図アプリ:Googleマップなどは、他のアプリを使っているときも位置情報を更新し続けます。地図に切り替えたとき、すぐに現在地が表示されるのはそのためです。
- LINEやメールアプリ:バックグラウンドで新着メッセージをチェックし、届いたら通知を出します。
- 天気アプリ:定期的にサーバーから気象データを受信して表示を最新に保ちます。
- 価格通知アプリ(プライシーなど):Amazonや楽天の商品価格を監視し、値下がりやセール開始を検知したらプッシュ通知を送ります。このような通知機能もバックグラウンド更新の仕組みを使っています。
ポイント:バックグラウンド更新はアプリを「使っていない時間」を活用して情報を取得します。おかげで、アプリを開いた瞬間に最新の情報が手元にある、という体験が実現します。
バックグラウンド更新をオンにするメリット
バックグラウンド更新をオンにすると、主に3つのメリットがあります。
- 通知をリアルタイムで受け取れる:LINEの新着メッセージや、Gmailの新着メール、ショッピングアプリの値下げ通知などを、ほぼリアルタイムで受け取れます。
- アプリを開いたときに最新情報が表示される:ニュースアプリや天気アプリを開くたびに読み込みを待たなくて済みます。バックグラウンドで更新済みなので、起動直後から最新コンテンツが見られます。
- データの自動同期でバックアップになる:写真やメモアプリなど、バックグラウンドでクラウドに自動保存しているアプリもあります。スマホを紛失・故障した際にデータを復元できる可能性が高まります。
バックグラウンド更新をオフにするメリット・デメリット
「バッテリーの消耗が早い」「毎月のデータ通信量が多い」と感じているなら、バックグラウンド更新をオフにすることで改善できる場合があります。
- バッテリーの節約:バックグラウンドでの通信や演算がなくなるため、電池持ちが改善されます。特に地図や歩数計などの位置情報アプリは消費量が大きいため、不要なものをオフにする効果は高めです。
- データ通信量の節約:モバイルデータ通信を使ったバックグラウンド更新がなくなるため、月間通信量を抑えられます。毎月の通信量が上限に達しやすい方は試してみる価値があります。
- スマホの動作が軽くなることがある:バックグラウンドでのアプリ動作が減るため、特に古い機種や低スペックの端末では、フォアグラウンドで使っているアプリの動作が改善されることがあります。
注意:バックグラウンド更新をオフにすると、通知が届かなくなったり、アプリを開いたときにデータ読み込みに時間がかかったりするデメリットがあります。「すべてオフ」にするのではなく、後述する「アプリ別の判断」で選択的に設定するのが賢い方法です。
オフにすると困るアプリ・しても問題ないアプリ
「全部オフにしたらバッテリーが長持ちする」とやってしまいがちですが、アプリによっては大事な通知を見逃してしまいます。どのアプリをオンにしておくべきか、カテゴリ別に整理しました。
| カテゴリ | 具体例 | オフにすると起きること | 推奨設定 |
|---|---|---|---|
| メッセージ・メール | LINE、Gmail、各種メールアプリ | 新着通知が遅延する | オン推奨 |
| 地図・位置情報 | Googleマップ、「探す」 | リアルタイムの位置情報が更新されない | オン推奨 |
| 天気アプリ | WeatherNews、tenki.jp | 最新の気象情報に更新されない | オン推奨 |
| 価格通知アプリ | プライシーなど価格比較アプリ | 値下がり・セール通知が届かない | オン推奨 |
| ゲームアプリ | 通知不要なゲームの多く | ゲームプレイ自体への影響はほぼなし | オフでOK |
| ブラウザ・カメラ | Safari、Chrome、標準カメラ | ほぼ影響なし(元々更新が少ない) | どちらでも |
| 電子書籍・動画(DL済み) | Kindle(ダウンロード済みコンテンツ) | オフライン使用なら影響なし | オフでOK |
実用的なアドバイス:「バッテリーと通信量を節約したいけど通知は受け取りたい」という場合は、全体設定を「Wi-Fi」にするのがおすすめです。モバイルデータでのバックグラウンド更新だけを止めつつ、Wi-Fi環境では通常どおり動作します。設定方法は次のセクションで解説します。
iPhoneでバックグラウンド更新を設定する方法
iPhoneのバックグラウンド更新は、iOS標準の設定アプリから細かく制御できます。全体を一括で制御する方法と、アプリごとに個別設定する方法があります。
全アプリを一括でオフにする方法
-
1「設定」アプリを開く
ホーム画面またはAppライブラリから「設定」をタップします。
-
2「一般」をタップ
設定メニューをスクロールして「一般」を選択します。
-
3「Appのバックグラウンド更新」をタップ
「一般」メニュー内にある「Appのバックグラウンド更新」をタップします。
-
4上部の「Appのバックグラウンド更新」をタップして設定を選ぶ
ページ上部にある「Appのバックグラウンド更新」をタップすると、3つの選択肢が表示されます。
| 設定 | 動作 |
|---|---|
| オフ | すべてのアプリでバックグラウンド更新をオフにする |
| Wi-Fi | Wi-Fi接続時のみバックグラウンド更新をオン(モバイルデータは使わない) |
| Wi-Fiとモバイルデータ通信 | 常にバックグラウンド更新をオン(デフォルト設定) |
特定のアプリだけオフにする方法
全体設定を「Wi-Fi」または「Wi-Fiとモバイルデータ通信」にした状態で、画面をスクロールするとアプリの一覧が表示されます。オフにしたいアプリのスイッチをタップすることで、アプリごとに個別設定が可能です。不要なアプリだけを選択的にオフにすることで、よく使うアプリの通知を損なわずにバッテリーを節約できます。
Wi-Fi接続時のみ許可する方法
全体設定を「Wi-Fi」に変更するだけです。この設定にすると、外出中のモバイルデータによるバックグラウンド通信が止まり、帰宅してWi-Fiにつながったときだけ更新が行われます。毎月データ通信量が上限に達しやすい方に特におすすめです。
低電力モードとの関係
iPhoneには「低電力モード」という機能があり、これをオンにするとバックグラウンド更新が自動的に制限されます。低電力モードがオンのときはバッテリーアイコンが黄色になるため、すぐに確認できます。
低電力モードは「設定→バッテリー」からオン・オフを切り替えられます。バックグラウンド更新の設定画面でスイッチがグレーで操作できない場合は、低電力モードがオンになっているのが原因です。
補足:低電力モード中にバックグラウンド更新設定を変更したい場合は、まず「設定→バッテリー→低電力モード」をオフにしてから再度設定してください。
Androidでバックグラウンド更新を設定する方法
Androidはメーカーや機種によって設定メニューの名前や場所が異なります。ここでは、Google Pixelと一般的なAndroid端末(Galaxy等)の代表的な方法を紹介します。
注意:Androidの設定手順は機種・OSバージョンによって異なる場合があります。手順が見当たらない場合は、お使いのスマホのメーカー公式サポートサイトをご確認ください。
データセーバーで一括制限する(Google Pixel)
Google Pixelでは「データセーバー」機能を使うと、すべてのアプリのバックグラウンドデータ通信をまとめて制限できます。
-
1「設定」アプリを開く
-
2「ネットワークとインターネット」→「データセーバー」をタップ
-
3「データセーバー」をオンにする
オンにすると、ほとんどのアプリはWi-Fi接続時のみバックグラウンドでデータを取得するようになります。
特定のアプリだけデータセーバー中でもバックグラウンド通信を許可したい場合は、「データセーバー→無制限のデータアクセス」から個別にオンにできます。LINEやGmailなど、通知が重要なアプリはここで許可しておきましょう。(Google Pixelヘルプ参照)
アプリごとに個別設定する(Android一般・Galaxy等)
機種を問わず使えるのが、アプリの詳細設定からバックグラウンド通信を制限する方法です。
-
1「設定」アプリを開く
-
2「アプリ」をタップ
機種によって「アプリと通知」や「アプリ管理」という名称の場合があります。
-
3バックグラウンド通信を制限したいアプリをタップ
-
4「バックグラウンドデータの使用を許可」をオフにする
「モバイルデータとWi-Fi」または「データ使用量」メニュー内にある場合があります。
Galaxyの省エネモードで一括制限する(Samsung端末)
Samsung Galaxy端末を使っている場合は、「省エネモード」を活用するとバックグラウンド更新をまとめて制限できます。
-
1「設定」を開き、「バッテリー」をタップ
-
2「省エネモード」をオンにする
省エネモードをオンにすると、バックグラウンドで動作するアプリの通信が自動的に制限されます。
Galaxy補足:「設定→バッテリー→アプリのバックグラウンドアクティビティを制限」から、特定のアプリのバックグラウンド動作を個別にオフにすることもできます。スリープ状態での無駄な通信を防ぎたいアプリだけ制限するのがおすすめです。
バックグラウンド更新はオンとオフどちらがいい?
「結局どっちにすればいいの?」という疑問には、ご自身の状況で判断するのが正解です。以下の基準を参考にしてください。
- LINEやメールの通知が重要な人
- Googleマップや「探す」を外出先でよく使う人
- 値下がり・セール通知を見逃したくない人
- データ容量に余裕がある人
- バッテリーの消耗が気になる人
- 毎月データ通信量が上限に近い人
- 使っていないアプリが多い人
- 古い機種でスマホの動作が重い人
おすすめの使い方:全体設定を「Wi-Fi」にしておき、LINEやGmailなど通知が必要なアプリだけ「Wi-Fiとモバイルデータ通信」で個別許可するのがバランスの取れた設定です。こうすることで、外出中のデータ消費を抑えながら、重要な通知は確実に受け取れます。
バッテリー消費が気になるならモバイルバッテリーも活用しよう
バックグラウンド更新を設定してもバッテリーの減りが気になる場合は、モバイルバッテリーを持ち歩くのも有効な対策です。特に外出時間が長い日は、スマホのバッテリー残量を気にせず使えると安心ですよね。
プライシーでは主要なモバイルバッテリーの価格推移を追跡しています。以下は現在人気のモデルです。
よくある質問
iPhoneの場合、「低電力モード」がオンになっているとバックグラウンド更新が制限されます。「設定→バッテリー」で低電力モードをオフにしてから再度試してください。Androidの場合は省エネモードや類似の節電設定がオンになっていることが原因として考えられます。
アプリによって異なります。地図アプリや歩数計など位置情報を使うアプリは頻繁に更新が行われますが、ブラウザやカメラはほとんどバックグラウンド更新を行いません。バッテリーや通信量への影響が大きいのは位置情報アプリが多い傾向にあります。
アプリによって異なります。LINEやGmailなどは「プッシュ通知」の仕組みでサーバー側から通知を送るため、バックグラウンド更新をオフにしても通知が届く場合があります。ただし、通知の種類やタイミングに影響が出ることもあるため、重要な通知があるアプリはオンにしておくことをおすすめします。
「アプリのバックグラウンド更新」はスマートフォン(iOSおよびAndroid)の機能です。PC(Windows・Mac)にはスマホと同じ名称の機能はありませんが、ソフトウェアの自動更新やバックグラウンドプロセスは別の形で管理されています。
まとめ
アプリのバックグラウンド更新 まとめ
- ✓バックグラウンド更新とは、アプリを使っていない状態でも最新情報を取得し続ける機能
- ✓LINEや地図アプリ・通知アプリはオン推奨、ゲームやブラウザはオフでも問題ない
- ✓iPhoneは「設定→一般→Appのバックグラウンド更新」から一括・個別設定が可能
- ✓Androidはデータセーバー機能か、アプリ設定画面から個別制限できる
- ✓バランスのよい設定は「全体をWi-Fi」にして、重要アプリだけ個別許可すること
プライシーの値下がり通知を活用しよう
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