「箱根フリーパス、値上げになったって本当?いつから?いくらに?」と気になっている方へ。2025年10月1日から小田急電鉄が値上げを実施し、新宿発の2日券は大人6,100円 → 7,100円になりました。ただし、気になるのは「値上がり後も元が取れるのか」ですよね。この記事では、値上げの全詳細と値上げ後のお得度をシミュレーションで徹底検証します。

結論
値上げ後も「ゴールデンコースを一周するなら買い」は変わらない

2025年10月の値上げ幅は大人1,000円。ただし箱根ロープウェイ・海賊船も同時に値上がりしたため、損益分岐のハードルはほとんど変わっていません。新宿発でゴールデンコースを一周するだけで約1,240円お得、強羅公園の入園無料特典を加えると約1,830円の差になります。

ゴールデンコース派 ロープウェイ+海賊船+バスに乗るなら → 迷わず買い
美術館めぐり派 複数の乗り物+美術館優待を使うなら → 買いが多い
温泉・食べ歩き専門 箱根湯本周辺のみで乗り物なしなら → 不要

2025年10月の値上げ概要|いつから・いくら・理由

箱根フリーパスの料金改定は、2025年10月1日(水)から実施されました。発売開始から初の大幅改定で、大人料金が一律1,000円、子ども料金が一律500円の値上げとなっています。

値上げ前後の料金比較(発駅別)

主な発駅別の2日券・3日券の料金変化は以下の通りです。小田急公式サイトで全駅の料金を確認できます。

発駅有効期間大人(改定前)大人(改定後)子ども(改定後)
新宿・代々木上原2日間6,100円7,100円1,600円
新宿・代々木上原3日間6,500円7,500円1,850円
町田2日間5,820円6,820円1,600円
小田原・箱根湯本・御殿場・三島2日間5,000円6,000円1,500円
小田原・箱根湯本・御殿場・三島3日間5,400円6,400円1,750円

💡 注記:1日券は発売されていません箱根フリーパスは最短でも2日間有効です。日帰り旅行でも2日券を購入することになります。

値上げの3つの理由

今回の料金改定には、大きく3つの背景があります。値上げと聞くとネガティブに感じるかもしれませんが、観光体験の質向上への投資という側面もあります。

1
物価高・人手不足によるコスト上昇

材料費・エネルギーコストの高騰に加え、乗務員等の人件費が継続的に上昇。運営コストの増加分を料金に反映しました。

2
箱根ロープウェイ・海賊船の個別運賃改定に連動

フリーパスに含まれる乗り物の単体運賃が同時改定。フリーパスもこれに合わせて価格調整されました(後述)。

3
安全投資・設備リニューアル・観光価値向上

2025年春には大涌谷に新エリア「ちきゅうの谷」を開設。海賊船の改装、元箱根港のカフェ新設など、箱根観光の魅力向上のための継続投資です。

同時に値上がりした乗り物(ロープウェイ・海賊船)

フリーパスと同じ2025年10月1日から、箱根ロープウェイと箱根海賊船の個別運賃も改定されました。これが「フリーパスの値上げでも損益分岐がほぼ変わらない」理由です。

乗り物区間改定前(大人)改定後(大人)値上げ幅
箱根ロープウェイ全線(早雲山↔桃源台)片道1,500円2,000円+500円
箱根ロープウェイ全線 往復2,000円3,000円+1,000円
箱根海賊船桃源台↔箱根町・元箱根 片道1,200円1,700円+500円

ポイント:個別に乗ると1,000円の値上げ、フリーパスも1,000円の値上げロープウェイ+海賊船を個別購入すると合計1,000円高くなりました。フリーパスの値上げ幅も1,000円なので、フリーパスを買う意義は以前と変わっていません

値上げ後でもお得?損益分岐シミュレーション

「値上げしたなら元が取れないのでは?」と不安に思う方も多いでしょう。実際に数字で検証してみましょう。

「値上げしたのに損益分岐は変わっていない」理由

フリーパスは1,000円値上がりしましたが、フリーパスに含まれるロープウェイ(片道+500円)と海賊船(片道+500円)も同時に値上がりしました。つまり、ゴールデンコースを個別購入した場合の合計額も同じく1,000円ほど高くなっています。フリーパスの割引メリットは以前とほぼ同水準で維持されています。

【新宿発】ゴールデンコース日帰りシミュレーション

箱根観光の王道「ゴールデンコース」(箱根湯本→強羅→大涌谷→芦ノ湖→元箱根)を一周した場合の費用比較です。

区間・乗り物通常きっぷ(大人)フリーパス利用
新宿↔箱根湯本(小田急線+登山線)往復約2,540円0円
箱根湯本→強羅(登山電車)460円0円
強羅→早雲山(ケーブルカー)430円0円
早雲山→桃源台(ロープウェイ全線)2,000円0円
桃源台→箱根町(海賊船)1,700円0円
箱根町→箱根湯本(登山バス)約1,210円0円
合計約8,340円7,100円

差額:約1,240円お得 / 強羅公園(650円)優待込みで約1,830円お得ゴールデンコースを一周するだけでフリーパスは元が取れます。途中で箱根強羅公園(通常650円)に寄ると、フリーパス提示で入園無料になるためさらにお得になります。

【小田原発】ゴールデンコースシミュレーション

新幹線やJRを利用して小田原まで来る方は、小田急線往復分がない「現地用フリーパス(6,000円)」がお得です。

項目通常きっぷ(大人)フリーパス利用
小田原↔箱根湯本(登山鉄道)往復720円0円
箱根湯本→強羅(登山電車)460円0円
強羅→早雲山(ケーブルカー)430円0円
早雲山→桃源台(ロープウェイ全線)2,000円0円
桃源台→箱根町(海賊船)1,700円0円
箱根町→箱根湯本(登山バス)約1,210円0円
合計約6,520円6,000円

差額は約520円ですが、強羅公園の入園無料優待(650円)を加えると合計約1,170円お得になります。優待施設を1ヶ所でも使えば確実に元が取れる計算です。

買うべき人・不要な人の判定基準

シミュレーションで数字を確認してきましたが、「自分のプランはどっちだろう?」と思っている方のために判定基準をまとめました。

フリーパスが「買い」のパターン
  • ゴールデンコースを一周する予定
  • 新宿から小田急線で箱根に向かう
  • 美術館・観光スポットを複数まわる
  • 1泊2日でゆっくり箱根を楽しみたい
  • スマホ1つで身軽に行動したい(EMot版)
フリーパスが「不要」なパターン
  • 箱根湯本周辺の温泉・食べ歩きのみ
  • 車で箱根エリアを移動する
  • ロープウェイや海賊船に乗らない
  • 雨・強風で運休リスクが高い日
  • 日帰りで乗り物2つ以下しか使わない

⚠️ 悪天候・ロープウェイ運休期間に注意強風や大雨でロープウェイ・海賊船が運休すると、元を取るのが難しくなります。また、例年1月下旬〜2月下旬はロープウェイの定期点検で運休があります。この期間に旅行する場合は、バスと海賊船を中心にしたプランに切り替えるのが賢明です。なお、一度も乗車していない乗り物については、旅行終了駅で払い戻しが可能です。

💡 混雑を避けるコツ:朝10時以降なら「逆回り」がおすすめ箱根湯本から登山電車で出発する「反時計回り」は、10時以降になると積み残しが出るほど混雑します。朝10時以降に箱根湯本へ到着する場合は、バスで元箱根港(芦ノ湖)→海賊船→ロープウェイ→登山電車で下山という「時計回り」が快適です。海賊船の朝便は比較的空いていますし、下りのロープウェイは上りと比べて待ち時間が少ない傾向があります。フリーパスがあれば乗り物の順番を自由に組み替えられるので、この柔軟さも大きな利点のひとつです。

優待施設でさらにお得に|主な特典一覧

箱根フリーパスの魅力は乗り物の乗り放題だけではありません。約70ヶ所の観光施設で優待・割引が受けられます。特に美術館と温泉施設の割引は積み上げるほどお得になります。

美術館・博物館

施設名通常料金(大人)フリーパス優待優待後料金
ポーラ美術館2,200円200円引き2,000円
箱根ガラスの森美術館1,800円100円引き1,700円
彫刻の森美術館1,600円100円引き1,500円
箱根ラリック美術館1,500円200〜300円引き1,200〜1,300円
成川美術館1,500円200円引き1,300円

温泉・スパ施設

施設名大人優待子ども優待
箱根小涌園ユネッサン500円引き300円引き
箱根湯寮200円引き100円引き
天成園200円引き100円引き

体験・観光施設

施設名優待内容
箱根強羅公園入園無料(通常650円)
箱根駒ヶ岳ロープウェー往復料金10%引き
箱根クラフトハウス体験料金5%引き
大涌谷 駅食堂ソフトドリンク20%引き
御殿場プレミアム・アウトレットクーポンブックレット進呈

美術館を複数まわる旅行プランなら、優待割引だけで数百円〜1,000円以上の節約になることも。強羅公園の入園無料(650円分)は、ゴールデンコースで通る方にとって特に使いやすい特典です。

購入方法(窓口・コンビニ・EMot)

箱根フリーパスはどこで買っても料金は同じです。自分の旅スタイルに合った方法を選びましょう。発売は乗車日の1ヶ月前から購入できます(窓口の場合)。

デジタル版(EMot)——スマホで完結・当日購入OK

小田急電鉄公式のデジタルチケットアプリ「EMot(エモット)」から購入すると、スマホのQRコードで改札を通れます。窓口に並ぶ必要がなく、事前に買えて紛失リスクもゼロ。価格は紙版と同額です。

⚠️ 大涌谷・仙石原エリアは電波が不安定な場合があります山岳エリア特有の問題で、チケット画面が表示できなくなることも。モバイルバッテリーの持参と、事前スクリーンショットの保存をお忘れなく。

セブンイレブンで事前購入——発券手数料ゼロ

セブンイレブンのマルチコピー機で申込・レジで支払う方法です。セブンチケットから事前発券でき、発券手数料は無料。現金のみ対応で、旅行数日前に自宅近くで準備したい方に向いています。

小田急各駅の窓口・自動券売機

新宿や小田原など、小田急線の各駅で購入できます。自動券売機は当日発売分のみ、窓口は1ヶ月前から購入可能です。連休シーズンは窓口が混雑することがあるため、事前にEMotやセブンチケットで準備しておくと安心です。

💡 西武線・相鉄線沿線からも購入できます西武鉄道・相模鉄道沿線のお客様は、各社ホームページから専用の箱根フリーパスを購入できます。詳細は小田急公式ページをご確認ください。

よくある質問

2025年10月の値上げ幅はいくらですか?

大人は一律1,000円、子どもは一律500円の値上げです。新宿発2日券(大人)は6,100円から7,100円になりました。小田原・箱根湯本発は5,000円から6,000円です。

1日券はありますか?

1日券の設定はありません。最短でも2日間有効の2日券(新宿発 大人7,100円〜)の購入が必要です。日帰り旅行でも2日券を購入することになりますが、ゴールデンコースを回れば1日でも十分元が取れます。

ロマンスカーにも乗れますか?

フリーパスで小田急線の乗車券部分はカバーされますが、ロマンスカーに乗るには別途特急券が必要です。特急券は片道1,150円(チケットレス予約)〜1,200円(窓口)です。往復利用だと2,300円〜の追加費用になります。

悪天候・運休時に払い戻しはできますか?

はい、可能です。ただし条件があります。「その乗り物を一度も乗車していない場合のみ」、旅行終了駅で払い戻しを受けられます。乗り物を一度でも利用した後の運休分は払い戻しの対象外です。

今後さらに値上げの予定はありますか?

2026年5月現在、小田急電鉄から箱根フリーパスの追加値上げに関する公式発表はありません。ただし、物価上昇や設備投資の状況によっては将来的な改定も考えられます。最新情報は箱根ナビ公式サイトをご確認ください。

まとめ:値上げ後の箱根フリーパス、こう使えば損しない

  • 2025年10月1日から大人1,000円・子ども500円の値上げ(新宿発2日券:7,100円)
  • ロープウェイ・海賊船も同時値上がりのため、損益分岐の目安は以前とほぼ同じ
  • 新宿発でゴールデンコース一周+強羅公園なら約1,830円お得
  • 温泉・食べ歩きのみ、車移動が中心の方はフリーパスは不要
  • 購入はEMot(スマホ完結)またはセブンイレブン(手数料無料)が便利
  • 悪天候・ロープウェイ定期点検期間(例年1〜2月)は購入前に確認を

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