「ニトリに行ったら、前より値段が上がっている気がする……」と感じたことはありませんか?実際にここ数年でニトリの価格は大きく動いています。この記事では、ニトリが値上げした理由・時期・商品ごとの変化をわかりやすくまとめ、値上がりの今でも賢くお得に買う方法を解説します。
ニトリは商品の約9割を海外(アジア)で生産・調達しています。2022年〜2023年にかけての急激な円安により仕入れコストが急上昇し、家具を中心に1〜2割程度の値上げが実施されました。一方、2025年9月には170アイテムの価格を見直し(値下げ)する動きもあり、一部商品は安くなっています。
ニトリが値上げした理由
商品の約9割を海外生産——円安が直撃
「お、ねだん以上。」のCMでおなじみのニトリは、商品の約9割をアジアを中心とした海外で生産・調達しています。家具や寝具をアジアで製造し、日本に輸入して販売するSPA(製造物流小売業)モデルを採用しているため、為替レートの変動が経営に直接響く体質を持っています。
2022年、円安が急速に進行しました。2023年4〜9月期だけでも、円安は247億円の減益要因(想定1ドル=130円に対し実績141円)になったと報告されています。ニトリの規模でも無視できない金額です。「1円円安になると年間約20億円の減益」と言われるほど、為替の影響は業績に直結しています。
ニトリは2022年以降、中国一極依存から脱してベトナム・インドネシアへの生産拠点分散を進めています。円安耐性を高めるための構造改革ですが、短期での効果は限定的でした。
原材料費・物流費の世界的な高騰
円安と同時進行したのが、原材料費と物流コストの世界的な上昇です。ダイニングテーブルに使う木材、ソファのウレタンフォーム、生産工場から日本への輸送費——これらすべてのコストが、コロナ後のサプライチェーン混乱と資源価格上昇の影響で跳ね上がりました。
長年「安さの象徴」として消費者に支持されてきたニトリですが、仕入れコストが大幅に上がった以上、価格転嫁は避けられない選択でした。
それでも「お値段以上」を保ってきた仕組みが限界に
ニトリの強みは、企画・原材料調達・製造・物流・販売をすべて自社グループ内で完結させることによるコスト削減です。しかし2022〜2023年のダブルパンチ(円安+原材料高騰)には、この仕組みだけで対処しきれませんでした。
結果として2022年後半から2023年にかけて、配送料や家具の価格が相次いで引き上げられることになります。
ニトリの値上げはいつから?時系列まとめ(2022〜2026年)
ニトリの主な価格変動を時系列で整理しました。値上げと値下げが交互に続いていることが分かります。
大型家具の配送・組立・設置料金を改定。土日祝の組立設置ありの場合、最大5,500円に引き上げ。物流コスト増を反映した措置。
円安一服などを受け、一部商品の価格引き下げも並行して実施。値上げと値下げが同時進行する複雑な動きに。
値上げに対応する形で「生活応援キャンペーン」を開催。期間限定価格で1,700アイテム以上を提供するなど、顧客引き留め策を強化。
食品や日用品の値上がりが相次ぐ中、枕・寝具・クッション・スリッパなど定番170アイテムの価格を引き下げ。例:マシュマロタッチ枕 1,290円→999円。
なぜ値下げも起きているの? 2025年7月には既存店売上が前年比11.4%減に落ち込み、2026年3月時点で7ヶ月連続の前年割れが続きました。「安さの象徴」ニトリの値上げが客離れを招いたことが数字に表れており、価格見直し(値下げ)はその対応策でもあります。
ニトリ商品の実際の価格推移をチェック
「値上がりした」と言われても、実際どのくらい動いたのか気になりますよね。プライシーでは、ニトリの各商品について過去の価格推移データを確認できます。定番商品を選んでみましたので、ぜひチャートで実際の動きを確かめてみてください。
プライシーアプリ(iOS / Android対応)をインストールすると、気になるニトリ商品を登録して値下がり時にプッシュ通知を受け取れます。タイミングよく安く買いたい方におすすめです。
値上げ後もニトリをお得に使う方法
セール・キャンペーンの時期を逃さない
ニトリは「エブリデイ・ロー・プライス」が基本方針のため、店員さんへの値引き交渉は通りません。ただし、定期的なセール・キャンペーンは存在します。特に注目したい時期は以下のとおりです。
- 新生活応援キャンペーン(3〜4月・9〜10月)
- Nクール・Nウォームのシーズン末セール(8月下旬〜9月、1月下旬〜2月)
- ブラックフライデー(11月)
- 創業祭(年末年始)
アウトレット・展示品処分品を狙う
実店舗のアウトレットコーナーや、ニトリネット(公式通販)のアウトレットでは、小傷や在庫処分品が20〜50%OFFで販売されることがあります。大型家具(ソファ・ベッド)のモデルチェンジ時期には展示品処分品が出やすく、タイミングが合えば大幅に安く手に入ります。
ニトリネットのアウトレットは全国の配送センター在庫を横断して探せるため、実店舗よりも選択肢が広い点がメリットです。「少しの傷でも気にしない」という方はぜひチェックしてみてください。
楽天市場・Yahoo!ショッピングのポイント還元を活用する
ニトリは公式通販サイト(ニトリネット)のほか、楽天市場・Yahoo!ショッピングにも出店しています。商品価格は公式と同じですが、各モールのポイントキャンペーンをうまく使うと、実質的な割引効果が大きく変わります。
楽天市場では「お買い物マラソン」や「楽天スーパーSALE」の期間中に複数店舗を買い回ることでポイント倍率が上がり、タイミング次第で還元率10〜20%相当になることもあります。引越しや新生活など大きな買い物をする予定があれば、セール期間を狙って購入するのが賢い選択です。
シミュレーション:5万円のソファを買う場合
- ニトリネットで通常購入 → 500ポイント還元(実質49,500円)
- 楽天市場店でお買い物マラソン中に購入 → 条件が重なれば約5,000〜9,000ポイント還元(実質41,000〜45,000円相当)
差額は最大8,000円以上になることも。「ニトリが値上がりした」と感じているなら、買う場所を変えるだけでカバーできることがあります。ソフトバンク・Y!mobileユーザーならYahoo!ショッピングの「超PayPay祭」でも同様の還元が狙えます。
株主優待券(10%OFF)を活用する
ニトリホールディングス(9843)の株主になると、10万円以内の買い物に10%OFFが適用される株主優待券がもらえます。一般の買い物客でも、金券ショップやフリマアプリで優待券を購入して使う方法があります。大型家具など高額な買い物をする場合は、優待券の購入コストと割引額を比較検討してみましょう。
プライシーで価格推移をチェックして最安値で買う
ニトリの商品価格は時期によって動きます。特にNクール・Nウォームのような季節商品は、シーズン末に大幅値下がりすることも。プライシーアプリ(iOS / Android)の価格チャートで「いつが底値だったか」を確認したり、値下がり通知を設定しておくことで、購入タイミングを逃しにくくなります。
ニトリは今後も値上げする?見通し
2025年秋に170アイテムの価格見直し(値下げ)に踏み切ったニトリですが、今後はどうなるのでしょうか。
似鳥昭雄会長は2026年2月の決算発表時、「2026年後半は1ドル=150円を切る想定」と発言しています。円高方向への修正が実現すれば、仕入れコストの低下につながり、さらなる値下げや値上げ抑制が期待できます。
一方で、2027年3月期は売上高5%増・純利益2%増という強気の業績予想を掲げており、「安さを取り戻して客数を回復させる」という方向性が伺えます。少なくとも大幅な追加値上げは考えにくい局面ですが、為替や原材料の動向によっては再び価格が動く可能性もあります。
いずれにせよ、プライシーの価格チャートで商品ごとの推移を確認しながら「今が買い時かどうか」を判断するのが、最もスマートな対策です。
よくある質問
商品の約9割を海外(アジア)で生産・調達しているため、2022年〜2023年にかけての急激な円安により仕入れコストが大幅に上昇したことが主な理由です。さらに木材・ウレタン等の原材料費の高騰や、物流コストの上昇も重なり、価格転嫁が避けられない状況になりました。
大きな動きとしては、2022年11月1日からの配送料値上げ(大型家具の組立設置料が最大5,500円に)、2023年4月からの家具1〜2割値上げが主なタイミングです。一方、2025年9月中旬には定番170アイテムの価格見直し(値下げ)も行われています。
楽天市場・Yahoo!ショッピングのポイントキャンペーン(タイミング次第で実質10〜20%還元)の活用、アウトレット・展示品処分品(20〜50%OFF)の活用、株主優待券(10%OFF)の利用が効果的です。また、プライシーアプリで値下がり通知を設定しておくと、安いタイミングを逃しにくくなります。
2025年秋に定番商品の値下げを実施した流れから、少なくとも短期的には大幅な追加値上げは考えにくい局面です。ただし為替や原材料の動向によっては再び価格変動が起きる可能性もあります。個別商品の価格はプライシーの価格チャートで随時確認するのがおすすめです。
まとめ:ニトリの値上げと賢い対処法
- ニトリ値上げの主因は円安(商品の約9割を海外調達)と原材料・物流コストの高騰
- 主な値上げ時期は2022年11月(配送料)〜2023年(家具1〜2割)。2025年9月には170アイテムの価格見直し(値下げ)も実施
- お得な購入方法は楽天/Yahoo!のポイント活用・アウトレット・株主優待券の3本柱
- プライシーの価格チャートで「いつが底値か」を把握し、値下がり通知を活用するのが最もスマート
