キリングループ(キリンビール・キリンビバレッジ)の値上げが相次いでいます。2025年4月のビール・RTD値上げ、2025年10月の飲料値上げに続き、2026年10月の酒税改正でもビール・発泡酒・チューハイの価格が動く予定です。この記事では、キリン製品の値上げをいつ・何が・いくら上がったか、時系列でまとめて解説します。
① 2025年4月:ビール類・RTD・ノンアル 216品目(5〜12%)
② 2025年10月:飲料(午後の紅茶・生茶など)214品目(6〜22%)
③ 2026年10月:酒税改正対応でビールは値下げ、発泡酒・チューハイは値上げ
キリンの値上げ一覧(2024〜2026年)
キリンビールとキリンビバレッジの近年の主な価格改定をまとめました。
| 時期 | 会社 | 対象カテゴリ | 品目数 | 値上げ幅 |
|---|---|---|---|---|
| 2022年10月 | キリンビール | ビール類・RTD | 一部 | 6〜13% |
| 2023年10月 | キリンビール | 酒税改正対応(ビール値下げ・発泡酒等値上げ) | 一部 | 酒税増減分反映 |
| 2024年10月 | キリンビバレッジ | 飲料(午後の紅茶・生茶など) | 136品目 | 6〜25% |
| 2025年4月 | キリンビール | ビール類・RTD・ノンアル | 216品目 | 5〜12% |
| 2025年10月 | キリンビバレッジ | 飲料(午後の紅茶・生茶・ファイアなど) | 214品目 | 6〜22% |
| 2026年2月 | キリンビバレッジ | トロピカーナなど一部 | 16品目 | 7〜46% |
| 2026年10月 | キリンビール | 酒税改正対応(ビール類・RTD 約180品目) | 約180品目 | 品目によりプラス・マイナス |
2025年4月以降の値上げはハイライト(オレンジ)、2026年10月の酒税改正対応はブルーで表示しています。直近では2026年5月20日に、キリンビールが酒税改正に伴う価格改定(2026年10月実施予定)を発表しました。
2025年4月の値上げ|ビール・RTD・ノンアル
キリンビールは2025年4月1日(水)の納品分より、ビール類・RTD・ノンアルコール飲料の一部を値上げしました。2024年11月27日に発表された、2022年10月以来の大規模な価格改定です。
対象商品と値上げ幅
対象は216品目(ビール類・RTD等の約5割)で、値上げ幅は5〜12%です。
| カテゴリ | 主な対象商品 | 値上げ幅 |
|---|---|---|
| ビール | キリン一番搾り生ビール、キリン一番搾り糖質ゼロ | 5〜12% |
| 発泡酒 | 淡麗グリーンラベル | 5〜12% |
| 新ジャンル | 本麒麟、のどごし〈生〉 | 5〜12% |
| RTD(缶チューハイ等) | 氷結、本搾り | 5〜12% |
| ノンアルコール | グリーンズフリー | 5〜12% |
| 業務用 | 樽詰サワーなど | 5〜12% |
主な商品の価格変化
コンビニでの一般的な販売価格を目安にした参考値です(実際の価格は店舗によって異なります)。
上記の価格は参考値です。小売価格はメーカーが設定する希望小売価格とは異なり、店舗の判断で設定されます。実際の価格はスーパー・コンビニ・ドラッグストアによって異なります。
2025年10月の値上げ|午後の紅茶・生茶など飲料
キリンビバレッジは2025年10月1日(水)の納品分より、ペットボトル・缶・パウチの飲料商品を値上げしました。2025年5月30日に発表されたもので、214品目(全商品の約7割)が対象となりました。
対象商品と値上げ幅
| ブランド | 代表商品 | 値上げ幅 |
|---|---|---|
| 午後の紅茶 | 午後の紅茶ストレートティー、レモンティー、ミルクティーなど | 6〜22% |
| 生茶 | 生茶(各容量) | 6〜22% |
| ファイア | キリン ファイア ワンデイ(各種) | 6〜22% |
| その他 | 上記以外の一部ペットボトル・缶飲料 | 6〜22% |
主な商品の価格変化
値上げ対象外の商品:チルド商品、「おいしい免疫ケア」シリーズ、トロピカーナ100%オレンジ(330mlPET)、キリン ヘルシアは対象外です。
2026年2月の値上げ|トロピカーナなど
キリンビバレッジは2026年2月1日(日)の納品分より、果汁飲料「トロピカーナ」を中心とした一部商品を値上げしました。対象は16品目(値上げ幅7〜46%)と品目数は少ないものの、値上げ幅は大きいのが特徴です。
| 商品 | 値上げ前 | 値上げ後 | 値上げ率 |
|---|---|---|---|
| トロピカーナ100% まるごと果実感 オレンジ 900ml(紙) | 希望小売価格 450円 | 600円 | +33% |
| 業務用 トロピカーナ100%オレンジ 1000ml LS | 480円 | 700円 | +46% |
値上げの主な理由はオレンジの主要産地であるブラジルでの不作で、原材料費・輸入コストが大幅に高騰したためです。
2026年10月の酒税改正|ビールは値下げ、発泡酒・チューハイは値上げ
2026年5月20日、キリンビールは酒税改正に合わせた価格改定(2026年10月1日納品分より)を発表しました。これは「値上げ」と「値下げ」が同時に起こる珍しいケースです。酒類約180品目が対象です。
酒税改正とは? 2020年から段階的に進んできたビール系飲料の税率統一が2026年10月に最終段階を迎えます。財務省の酒税資料によると、350ml缶1本あたりの税額が54.25円に一本化されることで、ビールは9.1円の減税、発泡酒・新ジャンルは7.26円の増税となります。
ビール(一番搾りなど)は値下げ
酒税の引き下げ分が価格に反映され、一番搾り生ビールなどのビール製品は値下がりする見通しです。
発泡酒・新ジャンル(のどごし・淡麗)は値上げ
増税分が反映され、発泡酒や新ジャンル製品は値上がりします。安さが魅力だったカテゴリが割高になっていきます。
チューハイ(氷結など)は値上げ
2026年10月は、ビール系飲料に加えチューハイ等(蒸留酒・リキュールをベースとした低アルコール飲料)も350ml換算で7円増税となります。氷結などのRTDも価格が上がる見通しです。
本麒麟はビールにリニューアル
これまで「新ジャンル」に分類されていた本麒麟は、2026年10月を目途にビールとしてリニューアルする予定です。麦芽比率を引き上げ酒税法上の「ビール」に格上げするもので、増税される新ジャンルとは逆の動きとなります。
| 商品カテゴリ | 酒税の変化(350ml) | 価格への影響 | 代表商品 |
|---|---|---|---|
| ビール | 9.1円 減税 | 値下がり | 一番搾り生ビール |
| 発泡酒・新ジャンル | 7.26円 増税 | 値上がり | 淡麗グリーンラベル、のどごし〈生〉 |
| チューハイ・RTD | 7円 増税 | 値上がり | 氷結 |
| 本麒麟 | ビールにリニューアル | 変動あり(要確認) | 本麒麟 |
2026年10月の小売価格は、各社・各店舗が酒税改正分を価格に反映するタイミングによって異なります。確定的な価格は2026年夏〜秋以降に各社から順次発表される見込みです。
キリンが値上げする理由
キリングループの値上げには、共通して3つの要因があります。
値上げの3つの主な理由
- 原材料費の高騰:アルミ缶・麦芽・砂糖・果汁・容器包材などの価格が世界的に上昇しています。為替の円安も輸入コストを押し上げています。
- 物流費の高騰:2024年問題(ドライバーの時間外労働規制)により、輸送コストが大幅に上昇しています。燃料費の高止まりも影響しています。
- エネルギーコストの上昇:工場稼働に必要な電気代・ガス代などのエネルギーコストが継続して上昇しています。
キリンはこれまでも生産効率化やコスト削減に努めてきましたが、コスト増の継続により企業努力での吸収が限界に達し、価格改定を実施せざるを得ない状況が続いています。
値上げ対策|お得に買うポイント
キリン製品の値上げが続く中、少しでも出費を抑えるための方法をまとめました。
- 発泡酒・新ジャンル・チューハイは2026年10月前に購入を検討
- まとめ買いでスーパーの特売を活用する
- ドラッグストアの底値をチェックする
- ビール(一番搾りなど)は10月以降に価格が下がる見通し
- ストックしすぎると飲み過ぎにつながるリスクあり
価格アプリで底値・値下がりをチェック
キリン製品はAmazonや楽天でのまとめ買いが有効です。プライシーアプリ(iOS・Android対応)を使えば、Amazon・楽天・Yahoo!ショッピングなどの複数ECにわたる価格を横断比較したり、値下がり時にプッシュ通知を受け取ることができます。
よくある質問
キリングループの主な値上げは、2025年4月(ビール類・RTD・ノンアル、5〜12%)、2025年10月(飲料、6〜22%)、2026年2月(トロピカーナなど、7〜46%)に実施されています。また2026年10月には酒税改正に合わせた価格改定が予定されており、ビールは値下がり、発泡酒・チューハイは値上がりの見通しです。
主な理由は3つです。①原材料費(アルミ缶・麦芽・果汁・容器包材など)の高騰、②物流費の高騰(2024年問題・燃料費上昇)、③エネルギーコストの上昇です。キリンは企業努力によるコスト削減を続けてきましたが、コスト増の継続により価格改定を実施しています。
いいえ。ビール(一番搾り生ビールなど)は酒税が350mlあたり9.1円引き下げられるため、値下がりが見込まれます。一方、発泡酒・新ジャンル(のどごし生、淡麗グリーンラベルなど)とチューハイ(氷結など)は増税となるため、値上がりの見通しです。具体的な小売価格は2026年夏〜秋以降に各社から発表予定です。
