「ロレックスってこんなに高かったっけ?」と感じたことはありませんか。30年前の定価と比べると、今のロレックスは3〜5倍の価格になっています。この記事では、過去から現在までの定価・中古相場の推移を数値で整理し、なぜここまで高騰したのか、そして今後どうなるのかを解説します。

結論
ロレックスの価格は30年で約3〜5倍に上昇しました

サブマリーナーの定価は1995年の約40万円から2026年現在は168万円に、デイトナは約50万円から約250万円に達しています。中古相場は2022年にバブルピークを迎えた後、いったん調整しましたが、2024年以降は再び上昇トレンドにあります(2026年4月時点で前年比+約17%)。

定価の変化 サブマリーナー:約40万→168万円(+4.2倍)、デイトナ:約50万→250万円(+5倍)
最新動向 2026年1月に6〜10%の定価改定を実施。中古相場は前年比+16.76%で上昇中
高騰の理由 円安の進行・金相場4倍・世界的需要増加・ロレックスの生産量限定方針が重なっている

ロレックス定価の推移:30年でどう変わったか

まず、ロレックスの「定価」がどのように変化してきたかを見てみましょう。定価はロレックスが毎年(または複数回)行う「価格改定」によって決まります。

サブマリーナーデイトの定価推移(1995〜2026年)

ロレックスを代表するスポーツモデルのひとつ、サブマリーナーデイトの定価推移です。1995年の約40万円から2026年には168万円まで上昇し、約4.2倍になっています。

定価(税込)備考
1995年頃40.17万円消費税3%時代
1997年頃45.15万円消費税5%に増税
2000年頃46.2万円
2007年頃58.8万円
2010年頃73.5万円116610LN登場時
2015年頃87.48万円
2019年10月898,700円消費税10%に増税
2020年1月943,800円
2021年8月1,816,000円大幅値上げ(モデルチェンジ・仕様変更)
2022年以降2,000,000円複数回の改定
2024年1月1,481,700円126610LN
2026年1月(最新)1,683,000円126610LN(前年比+7.1%)

2021年に定価が一気に約90万円から180万円台へ倍増した背景には、モデルナンバーが116610LNから126610LNへ変わったことによる仕様グレードアップがあります。価格改定だけでなく、モデルチェンジも定価に大きく影響しました。

コスモグラフ デイトナの定価推移

ロレックスの中でも最高人気を誇るデイトナ。30年前の約50万円から、2026年現在は250万円と5倍に達しています。なお、現行モデルRef.126500LNは定価であっても店頭在庫がほぼなく、中古市場では500万円超で流通しています。

時期定価(税込)参考Ref.
1990年代約50万円Ref.16520
2023年3月1,795,200円126500LN
2024年1月2,176,900円126500LN
2025年1月2,349,600円126500LN
2026年1月(最新)2,499,200円126500LN(前年比+6.4%)

GMTマスターIIの定価推移(参考)

「ペプシ」「バットマン」の愛称で親しまれるGMTマスターIIも同様の傾向をたどっています。

時期定価(税込)参考Ref.
2019年頃約98万円〜126710BLRO等
2022年以降約120万円〜
2026年1月(最新)1,780,900円126710BLRO ジュビリーブレス(前年比+7.0%)

2026年1月の定価改定:ステンレスで約6〜7%の値上げ

2026年1月1日に実施された最新の価格改定について、素材別の値上げ率をまとめました。

素材カテゴリ値上げ率の目安主な対象モデル
ステンレススチール(SS)+6〜7%前後サブマリーナー、デイトナSS等
ロレゾール(コンビ)+8〜9%前後GMTマスターII コンビ等
ゴールド(金無垢)+9〜10%前後デイデイト、デイトナ金無垢等
一部特殊モデル最大約20%シードゥエラー126603等

ゴールド含有率が高いモデルほど値上げ率が高く、これは直近数年で金相場が5年で約4倍に高騰したことを反映していると考えられます。

ロレックス中古相場の推移:急騰・調整・再上昇の軌跡

定価の話だけでは、ロレックス市場の本当の姿は見えてきません。中古相場は定価以上に激しく動くことがあります。ここ数年の流れを3つのステージで整理しましょう。

2020〜2022年
急騰期
コロナ禍の供給不足と旺盛な需要が重なり、一部モデルは定価の2倍超に高騰。
2022〜2023年
調整期
中国市場の暴落が引き金となり、サブマリーナーは最大46%の下落を記録。
2024〜2026年
再上昇期
相場が安定ゾーンを形成し、2026年4月時点で前年比+16.76%で推移中。

2020〜2022年:コロナ需要急騰期(サブマリーナーが定価の2倍超へ)

2020年以降、コロナ禍で各地のロレックス工場が操業制限を受け、供給量が激減しました。一方で「巣ごもり資産運用」の需要が急増し、人気モデルは空前の品薄状態に。サブマリーナー126610LNの中古相場は2022年初頭に約250万円まで達し、定価(当時約200万円)を大きく上回る「プレミア相場」が常態化しました。

デイトナ(126500LN)の中古買取相場は2021年11月時点で未使用品が黒文字盤:約455万円、白文字盤:約420万円という記録的な水準に達しています。

以下の表はサブマリーナー126610LN(ブラック)の中古相場の推移イメージです。

時期中古相場(目安)状況
2020年2月約159万円コロナ初期・相場軟調
2020年5月約171万円需要回復で上昇開始
2020年11月約182万円品薄が本格化
2022年初頭(ピーク)約250万円定価(約200万円)を大きく上回る
2022年秋〜2023年約135〜160万円中国発の調整で最大46%下落
2026年2月時点約266万円再上昇・前年比+4.83%

※中古相場はコンディション・付属品の有無により大きく異なります。参考目安としてご覧ください。出典:なんぼや・腕時計投資.com

2022〜2023年:バブル崩壊で最大46%下落した調整期

2022年夏以降、中国の不動産バブル崩壊により中国富裕層が保有するロレックスを売却。市場への供給が一気に増え、相場が急落しました。サブマリーナーシリーズは最大で46%の下落を記録し、「ロレックスバブル崩壊」と大きく報道されました。

ただし、この「崩壊」はあくまで異常な高騰状態からの正常化です。2020年以前の水準まで戻ったわけではなく、相場の「下がり幅」が大きく見えたのは、それだけバブル期の上昇が激しかったためです。

2024〜2026年:相場安定から再び上昇トレンドへ

2023年後半から相場は底を打ち、2024年以降は定価改定と需要回復を背景に再び上昇しています。2026年4月21日時点のロレックス全体の平均中古価格は約2,915,158円(前月比+4.83%、前年比+16.76%)と、上昇トレンドが明確になっています。

また、2026年1月の定価改定により、モデルによっては中古相場が定価に近づきつつあります(いわゆる「換金率の低下」)。かつて定価の2〜3倍で流通していたモデルが、定価+15〜30%程度まで縮まってきました。

なぜロレックスの価格は上がり続けるのか?高騰の主な理由

ロレックスの価格は「単純に人気があるから高い」だけではありません。構造的な複数の要因が重なっています。

円安の進行と金相場の高騰(製造コスト直撃)

ロレックスはスイス・ジュネーブで製造されます。つまり、日本での販売価格はスイスフランに対する円相場に直接影響を受けます。2020年頃に1スイスフラン=約117円だった相場が、2025年時点では約197円と約7割の円安が進行しました。

さらに原材料である金の相場も急騰しています。金価格は5年で1gあたり6,000円台から24,000円台へ約4倍になっており、金無垢モデルやコンビモデルのコストを大きく押し上げています。この2つの要因だけで、定価が上がる構造的な理由として十分です。

世界的な需要拡大とマニュファクチュール体制による供給限界

かつて日本が全世界生産量の約半数を消費していた時代と比べ、今や中国・インド・中東などの新興富裕層がロレックスを「資産・ステータスシンボル」として購入するようになりました。世界規模の需要は急増している一方、ロレックスはムーブメントから外装まで自社一貫で製造する「マニュファクチュール」体制を維持しているため、急激な生産量の増加はできません

需要は増えているのに供給は絞られたまま。この需給ギャップが慢性的な品薄状態と価格高騰を維持しています。

毎年続く定価改定:2020年以降9回の値上げ

ロレックスの価格改定の頻度を振り返ると、その異常な多さに気づきます。

時期内容値上げ率(目安)
2019年10月消費税増税対応+約1%
2020年1月全面改定(5年ぶり)+2〜5%
2021年8月全モデル対象+5%
2022年1月全面改定+3〜10%
2022年9月ほぼ全モデル+7%前後
2023年1月・9月2回実施計+10%前後
2024年1月・6月2回実施(6月はゴールド中心)計+10%前後
2025年1月全面改定+6〜20%
2026年1月全面改定(最新)+5〜10%

2019年以降の定価改定は合計9回に及んでいます。かつては4〜5年に1度だった改定が、今や年1〜2回のペースになっています。定価が上がると中古相場の下限も引き上げられるため、二次流通市場での価格も連動して上昇する傾向があります。

2026年以降のロレックス価格推移の見通し

では、今後のロレックス価格はどうなっていくのでしょうか。上昇が続くのか、それともバブル崩壊のような急落が来るのか、現時点で考えられるシナリオを整理します。

上昇継続シナリオ(現在の主流な見方)

円安・金相場高騰という構造的要因に変化がなく、定価改定も毎年継続されると見込まれます。中古相場も定価を「床」として機能しているため、定価が上がり続ける限り中古相場の下値も支えられます。世界的な富裕層人口の増加も追い風です。

調整・下落シナリオ(リスク要因)

2022年のような急落が再来する条件としては、以下が考えられます。

  • 中国・アジア富裕層の資産圧縮(不動産・株式バブル崩壊)
  • 世界的な景気後退によるラグジュアリー品全般への需要急減
  • 急激な円高進行(スイスフランに対して)
  • ロレックスが供給量を急増させた場合(可能性は低い)

ただし、これらが複数同時に起きない限り、過去2022年のような急落は考えにくいというのが専門家の多数意見です。

プライシー編集部の見立て:2026年時点では上昇継続が有力ですが、2023年に見せた「定価と実勢相場の接近」は健全化の兆しでもあります。一時期のような「定価の3倍」という水準は維持されず、定価×1.2〜1.5倍程度の落ち着いたプレミアム相場に収れんしていくのではないでしょうか。

価格推移から考える「今が買い時・売り時か」

価格推移データを踏まえて、あなたの状況に合わせた判断軸を示します。「正解は一つ」ではありませんが、以下の整理が参考になれば幸いです。

今買い(購入)を検討すべき人
  • 欲しいモデルが決まっており、正規店で購入待ちを続けている
  • 中古相場が定価に近い水準(プレミアムが小さい)モデルを狙っている
  • 長期保有(5年以上)が前提で、値動きを気にしすぎない
  • 30年来の「後悔」をしたくない(買い逃し防止)
いったん様子見をすすめる状況
  • 中古相場が定価を大きく上回るモデルのみを狙っている
  • 2026年の定価改定直後で、旧価格の在庫が残っている時期
  • 世界経済の変動リスクが高まっている局面
  • 投資・転売目的で短期的な利ざやを期待している

「高いのになぜ買うのか」——その心理:ロレックスが高くても売れ続ける理由は、単なる「ブランド信仰」だけではありません。定価が毎年上がり続けることで「今買わなければ来年はもっと高くなる」という心理が働き、購入を後押しします。また、長期保有で資産価値が維持(または上昇)してきた実績から、「消費ではなく投資」と位置づけて購入する人が増えています。このFOMO(取り残されることへの恐れ)は、相場を支える重要な要素のひとつです。

価格追跡ツールで「自分だけの判断軸」を作る

ロレックスの中古相場はモデル・状態・付属品の有無によって大きく異なります。「今の相場が高いか安いか」を把握するには、継続的な価格モニタリングが欠かせません。

プライシーアプリ(スマートフォン専用)では、気になる商品の価格推移チャートをひと目で確認でき、値下がり時にプッシュ通知で知らせてくれる機能もあります。「買いたいと思っているうちに値上がりしてしまった」という悩みを防ぐためにも、ぜひ価格追跡を活用してみてください。

この記事のポイントまとめ

  • サブマリーナーデイトは30年で約4.2倍、デイトナは約5倍に定価上昇
  • 2026年1月の最新改定でSSモデルは+6〜7%、ゴールドは+9〜10%の値上げ
  • 中古相場は2022年ピーク後の調整を経て、2024年以降は前年比+16.76%で再上昇
  • 高騰の主な理由は円安進行・金相場4倍・世界的需要拡大・毎年の定価改定
  • 今後は急落よりも穏やかな上昇継続が有力。ただし中国市場の急変は要注意

よくある質問

  • ロレックスは今後も値上がりし続けるのですか?

    短期的には上昇トレンドが続く見込みです。2026年1月にも6〜10%前後の定価改定が行われており、円安・金相場の高騰・世界的な需要増加という構造的な要因が変わらない限り、定価・中古相場ともに上昇傾向は続くと考えられます。ただし、中国市場の急変や世界的な景気後退が起きた場合は急落するリスクもゼロではありません。

  • ロレックスの価格が下がる条件は何ですか?

    2022年の価格下落は、中国の不動産バブル崩壊による富裕層の売り圧力が主な引き金でした。今後も同様の下落が起きるとすれば、(1)中国・アジア富裕層の資産圧縮、(2)世界的な景気後退でラグジュアリー品需要が急減、(3)急激な円高進行(対スイスフラン)などが重なった場合が考えられます。単独では大きな下落要因にはなりにくいため、複数が同時に起きるケースに注意が必要です。

  • 中古ロレックスの買い時はいつですか?

    ロレックスの中古相場は2023年の調整期を経て、2024年以降は再び上昇傾向にあります。2026年4月時点で平均中古相場は前年比+16.76%となっており、「安い時期を待てば待つほど損をする」という状況が続いています。欲しいモデルが決まっているなら、価格追跡ツールで相場をモニタリングしながら、大きな下落局面(中古相場が定価に近づく局面等)を狙うのが現実的な戦略です。

  • ロレックスの定価はどこで確認できますか?

    最も正確な定価はロレックス公式サイト(rolex.com)で確認できます。ただし、ロレックスは価格改定を年1〜2回行うため、直前の改定内容については各時計専門メディアや正規ディーラーの情報も参考にしてください。2026年の最新定価はpiazo.jpの定価一覧記事でも確認できます。

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