「TOEICと英検、どちらを受けるべきか」と迷っていませんか?どちらも英語力を証明できる資格ですが、測定する技能や活用できる場面が大きく異なります。この記事では、2つの試験を試験形式・難易度・スコア換算・目的別おすすめの観点で徹底比較します。あなたの目的に合った選択がわかるよう、できるだけわかりやすく解説しますね。

結論
目的で決まる!TOEICと英検の選び方
就職・転職 TOEIC L&Rがおすすめ。企業の約5割がスコアを採用基準に活用しており、目安は700点以上
大学・高校受験 英検がおすすめ。多くの入試で英検取得を優遇する制度あり。まず2級合格を目指しましょう
海外留学 目的に応じて英検準1級 or TOEIC高スコア。海外大学進学ならIELTS・TOEFLも併用を検討
英語学習の入門 英検3〜2級からがおすすめ。合格・不合格がわかり、達成感が得やすく継続しやすいです

TOEICと英検の基本的な違い

まずは2つの試験の基本的な特徴を整理しましょう。一言で言うと、TOEICはビジネス英語の「処理能力」を、英検は日常〜アカデミックな英語の「4技能の総合力」を測る試験です。

TOEIC L&R
ビジネス英語に特化
  • 測定技能:2技能(リスニング・リーディング)
  • 合否なし・スコア制(10〜990点)
  • 年間約10回実施
  • スコア有効期限:2年
  • 試験時間:約2時間
  • 受験料:7,810円(税込、2026年度)
英検(実用英語技能検定)
4技能の総合力を測定
  • 測定技能:4技能(L・R・S・W)
  • 合格・不合格の級別判定
  • 年間3回実施(S-CBTは随時)
  • スコア有効期限:なし(永久有効)
  • 対象:小学生〜社会人まで全年代
  • 受験料:級によって異なる(下表参照)

試験の目的・対象者の違い

TOEICは「職場や日常生活における英語コミュニケーション能力の測定」を目的に設計されており、主にビジネスパーソンや就職活動中の大学生が受験します。一方、英検は小学生から社会人まで幅広い年代を対象にした7段階の級別試験で、「英語を実用的に使いこなす総合力」を測ります。

大きな違いのひとつがスコアの有効期限です。TOEICのスコアは2年で失効しますが、英検は一度取得すれば生涯有効です。「学生時代に取った英検2級を社会人になっても使える」という点は英検の大きなメリットですね。

測定する技能(スキル)の違い

最も大きな違いのひとつが技能の数です。TOEICはリスニングとリーディングの2技能のみで、スピーキングやライティングは別試験(TOEIC SW)になっています。対して英検は一次試験でリーディング・リスニング・ライティング、二次試験でスピーキングの4技能をすべて評価します。

ポイント:英語4技能をバランスよく伸ばしたい場合は英検が向いています。TOEICはリスニングとリーディングが得意な人がスコアを伸ばしやすい傾向があります。

受験料・開催頻度・有効期限

項目 TOEIC L&R 英検(本会場)
受験料(2026年度) 7,810円(税込) 級によって異なる(下表参照)
年間実施回数 約10回 3回(S-CBTは随時)
スコア有効期限 2年間 なし(永久有効)
合否判定 なし(スコアのみ) あり(合格・不合格)
スピーキング評価 なし(別試験) あり(二次試験・面接)

2026年度の英検検定料(本会場)は以下のとおりです。

本会場(税込) 準会場(税込) S-CBT(税込)
1級12,400円
準1級10,400円10,500円
2級9,000円6,800円9,600円
準2級8,400円6,000円9,000円
3級6,800円4,900円7,700円
4級4,600円2,800円
5級4,000円2,400円

出典:英検公式データ(2026年度)、2026年5月時点

レベル・難易度の比較(CEFR換算表)

「TOEICと英検、どちらが難しいのか」と気になる方も多いと思います。2つの試験は採点方式が異なるため直接比較はできませんが、国際的な語学能力指標CEFR(セファール)を介した換算表が公開されています。

TOEIC・英検・CEFRの換算表

CEFRレベル 英語力の目安 英検の級 TOEIC L&Rスコア目安
C1上級(高度な英語使用者)1級945点以上
B2中上級(自立した英語使用者)準1級785〜944点
B1中級(基本的な仕事・会話が可能)2級550〜784点
A2初中級準2級225〜549点
A1入門〜初級3〜5級〜224点

出典:文部科学省・IIBC公表データをもとに作成(あくまで目安。試験の性質が異なるため厳密な換算ではありません)

注意:この換算表はCEFRを介した「目安」です。TOEICと英検では測定する技能・出題内容が異なるため、同じCEFRレベルでも得意分野によってスコアに差が出ます。たとえば、スピーキングが得意な人が英検で高評価を得ても、TOEICの読解・リスニング処理速度では苦労する場合があります。

どちらが難しいか?

「TOEICと英検、どちらが難しいか」という問いへの答えは、目指すレベルと得意技能によって変わります

TOEICは時間制限が厳しく、2時間で200問を処理するスピードが求められます。問題形式は毎回同じなので対策が立てやすい一方、瞬時に正解を選ぶ処理速度が必要です。英検は4技能すべての習得が必要なため、特にスピーキングやライティングが苦手な方には難しく感じるかもしれません。

TOEICが難しいと感じる人
  • 長文読解のスピードが遅い
  • ビジネス英語の語彙が少ない
  • リスニングで多様なアクセントに苦手意識がある
英検が難しいと感じる人
  • スピーキング(二次試験の面接)が苦手
  • ライティング(英作文)が不得意
  • 準1級以上では高度な語彙力が必要

あなたはどちらを受けるべき?目的別おすすめガイド

どちらの試験が優れているかではなく、「あなたが英語資格を何に使うか」で選ぶのが正解です。目的別に詳しく見ていきましょう。

就職・転職が目的→TOEICがおすすめ

💼
TOEICがおすすめ
就職・転職・昇進でのアピール
新卒採用では約5割の企業がTOEIC L&Rスコアを参考にしています。転職市場では700点以上から評価されやすく、800点以上あると外資系・グローバル企業でも強力なアピールになります。TOEIC形式は年間約10回実施のため、スコアアップのチャンスが多く、短期間で対策しやすいのも魅力です。

大学・高校受験が目的→英検がおすすめ

🎓
英検がおすすめ
大学受験・高校受験での活用
英検は多くの大学・高校の入試で以下のような優遇制度が設けられています。
優遇の種類 内容 英検の目安
英語筆記試験の免除英検取得者は英語試験が免除になる2級以上
みなし点・加点英検のCSEスコアを入試英語の得点に換算・加算準2級〜準1級
出願資格・優先枠英検合格を出願条件または加点事由とする2級〜準1級

また、英検は一度合格すれば有効期限がないため、高校1〜2年のうちに取得しておき、受験時に活用するという戦略も取れます。まずは2級取得を目標にしてみましょう。入試で英検を活用する場合は、志望大学の入試要項で最新の優遇条件を必ず確認してください。

海外留学が目的の場合

✈️
英検準1級〜 / TOEIC785点〜
海外留学・語学研修
英語圏への語学留学であれば、英検準1級(CEFR B2相当)やTOEIC L&R 785点以上が目安になります。ただし、海外の大学・大学院への進学を目指す場合は、4技能を総合評価するIELTSやTOEFLのスコアが必要になることがほとんどです。目的に応じて取得する資格を選ぶことが大切ですね。

英語学習の入門・動機づけが目的の場合

📚
英検がおすすめ
英語学習のスタートライン
「英語を勉強したいけれど、続けるモチベーションが続かない」という方には英検がおすすめです。英検は5級〜1級まで段階的に級が設定されており、「合格・不合格」というわかりやすい目標が立てられます。まず5級・4級・3級と順番に取得していくことで、達成感を積み重ねながら学習を継続しやすくなります。

TOEICと英検の対策・参考書

どちらの試験も対策方法が異なります。参考書選びのポイントと、特におすすめの教材を紹介します。

TOEIC対策のポイント

TOEICはリスニングとリーディングのみのため、①公式問題集で形式に慣れる ②頻出単語を集中的に覚えるの2つが最短ルートです。問題形式は毎回同じなので、過去問演習を繰り返すことで確実にスコアアップが見込めます。

英検対策のポイント

英検は4技能(リーディング・リスニング・スピーキング・ライティング)の対策が必要です。特に二次試験(面接)対策は独学だと後回しにしがちですが、早めに対策しておくことが合格への近道です。まずは目標の級の過去問集で出題傾向を把握しましょう。

参考書選びのコツ:問題集は「最新年度版」を選びましょう。英検は2024年度から出題形式が一部変更されています。古い問題集を使うと新形式の問題に対応できない場合があります。

よくある質問

TOEICと英検、両方持っていた方がいいですか?

目的によって異なります。就職活動や転職ではTOEICスコアが主流ですが、大学院進学・教員採用・公務員試験では英検が評価される場面もあります。両方持っていると幅広い場面でアピールできますが、まずは自分の直近の目標に合った方を優先的に取得するのがおすすめです。

TOEIC 700点は英検何級相当ですか?

CEFRを介した換算では、TOEIC L&R 700点前後はCEFR B1〜B2の間、英検2級〜準1級の間に相当します。ただし、TOEICはリスニング・リーディングのみを測るのに対し、英検は4技能を測るため、技能によっては換算に差が出ます。あくまで参考値としてお考えください。

英検は有効期限がないとのことですが、古い資格でも就職活動で使えますか?

英検は合格の有効期限がないため、履歴書に記載すること自体は可能です。ただし、採用担当者が「取得時期が古い=現在の英語力が不明」と判断する場合があります。目安として5年以上前の資格は補足説明を添えるか、TOEICのスコアも合わせて提示するとより説得力が出るでしょう。

英語初心者はTOEICと英検、どちらから始めればいいですか?

英語初心者の方には英検5級・4級・3級からスタートするのがおすすめです。英検は「合格」という明確なゴールが設定されていて達成感を得やすく、学習を続けるモチベーションになります。ある程度の実力がついてから(英検2級レベル以上)TOEICに挑戦すると、スコアが取りやすくなります。

TOEICのスコアは何点から履歴書に書けますか?

一般的には600点以上から履歴書に記載するのが目安とされています。600点未満だとアピールポイントとして弱い印象を与える場合があります。就職・転職でのアピールとして使うなら700点以上、外資系や英語を多用する職種では800点以上を目指すと効果的です。

まとめ:TOEICと英検の選び方チェックリスト

  • 就職・転職・昇進が目的ならTOEICを優先。700点以上が評価の目安
  • 大学・高校受験が目的なら英検を優先。入試優遇で英検2級以上が特に有利
  • 4技能を均等に伸ばしたいなら英検。スピーキング・ライティングも評価されます
  • 英語学習の初心者は英検の低い級からスタートして達成感を積み重ねましょう
  • スコア有効期限はTOEIC 2年間・英検は永久有効。資格の使い道に合わせて計画を

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