ブリヂストンやミシュランをはじめ、国内外のタイヤメーカーが2025〜2026年にかけて相次いで価格を改定しています。「なぜ値上がりしているのか」「いつ安く買えるのか」——この記事ではタイヤ値上がりの理由・最新状況、そして値上がりが続く中でもお得に買えるタイミングと方法を、プライシーの価格データとともに解説します。
2026年は主要メーカーが夏用(6月)と冬用(9月)の2段階で値上げしました。国内大手は平均5〜6%、ミシュランは3〜5%です。2027年の追加値上げの発表は未確認です。お得に買うなら夏タイヤは10〜12月・2〜4月、スタッドレスは9〜10月の早期予約が比較的お得とされています。
タイヤが値上がりする理由(原材料費・円安・物流・人件費)
タイヤの価格が上がり続けている背景には、構造的な4つの要因があります。どれも短期間では解消しにくいものばかりです。
① 天然ゴム・合成ゴムなど原材料費の高騰
タイヤの主原料は天然ゴムと合成ゴムの2種類です。天然ゴムは東南アジア(タイ・インドネシア等)の農園から輸入しており、気候変動や生産地の情勢によって価格が変動します。合成ゴムは石油由来のため、原油価格が上がると直接コストに影響します。2022年以降の資源価格高騰がタイヤのコストを大幅に押し上げました。
② 円安による輸入コストの上昇
タイヤの原材料の多くは海外から輸入されています。円安が続くと、同じ量の原材料を調達するためにより多くの円が必要になります。各メーカーも円安を値上げの主要因として挙げており、2022年以降の歴史的円安が積み重なった形です。
③ 輸送・物流コストの上昇
タイヤは大きく重く、物流コストが特にかさむ商品です。燃料費の高騰・ドライバー不足による運賃上昇・コンテナ輸送費の増加が重なり、製造コストに占める輸送費が年々増加しています。
④ 海外工場の人件費上昇
主要タイヤメーカーの製造拠点の約70%はマレーシア・インドネシア・タイなどアジア各国に集中しています。これらの国では最低賃金が年々引き上げられており、製造コストを押し上げています。例えばマレーシアでは2022年5月に最低賃金が約25%引き上げられました。日本の賃金上昇率が年0.3〜0.9%程度であるのに対し、マレーシアでは5%以上の賃金上昇が続いており、タイヤの製造コストに大きく影響しています。
いつまで値上がりが続くか:原材料の調達コスト・円安・物流費はいずれも構造的な要因であり、短期での解消は見込みにくい状況です。2026年も国内外の主要メーカーが夏用・冬用の2段階で値上げを実施しており、価格が元の水準に戻る可能性は低いと考えられます。
【2025〜2026年】タイヤはいつ値上がりした?メーカー別時期と値上げ率
2024年は国内主要メーカーが値上げを見送りましたが、2025年は一転して各社が相次いで価格改定を実施しました。2015〜2016年ごろに最も安かったタイヤの市場価格は、2022〜2023年の連続値上げを経て現在は当時より大幅に高い水準にあります。タイヤ4本交換にかかる費用は、この10年で数万円単位での出費増となっているケースも珍しくありません。以下に公式発表をもとにまとめます。
国内主要メーカーの値上げ時期・値上げ率一覧(2025年)
| メーカー | 値上げ時期 | 値上げ率(目安) | 対象 |
|---|---|---|---|
| ミシュラン | 2025年2月1日〜 | 平均5〜8% | 乗用車・トラック・二輪用タイヤ |
| 住友ゴム(ダンロップ/ファルケン) | 2025年4月1日〜 | 乗用車用6%・商業用8% | 国内市販用タイヤ全般 |
| ブリヂストン | 夏タイヤ:2025年6月1日〜 冬タイヤ:2025年9月1日〜 |
6〜8%(商品グループ平均) | 国内市販用タイヤ・チューブ・フラップ |
| トーヨータイヤ | 2025年6月〜 | 各社と同程度(5〜8%程度) | 国内市販用タイヤ |
| ヨコハマ・ハンコック等 | 2025年6月以降順次 | 5〜8%程度 | 国内市販用タイヤ |
乗用車用タイヤは各社平均5〜8%の値上げが一般的でした。タイヤ1本あたり数百〜数千円の値上がりになる計算です。
国内外の主要メーカーの値上げ時期・値上げ率一覧(2026年)
| メーカー | 値上げ時期 | 値上げ率(目安) | 対象 |
|---|---|---|---|
| ミシュラン | 夏用:2026年6月1日〜 冬用:2026年9月1日〜 |
3〜5% | ミシュラン・BFGoodrichのタイヤ |
| ヨコハマ | 夏用:2026年6月1日〜冬用ほか:2026年9月1日〜 | 平均5% | 乗用車・バン用タイヤ |
| ブリヂストン | 2026年9月1日〜 | 平均5% | 国内市販用タイヤ(夏・冬)・チューブ・フラップ |
| 住友ゴム(ダンロップ/ファルケン) | 2026年9月1日〜 | 平均6% | 国内市販用タイヤ・チューブ・フラップ |
| ハンコック | 2026年10月1日納入分〜 | 平均5% | サマータイヤ(乗用車・バン用) |
改定率はメーカーが出荷する価格の平均で、商品やサイズによって異なります。店頭の販売価格が一律にこの率で動くわけではありません。2026年10月3日時点で、2027年の追加値上げの正式発表は確認できていません。値上げが一巡した今は、「値上げ前に駆け込む」より、工賃込みの総額で比べて買うのが現実的です。
プライシーで見るタイヤの実際の価格推移
タイヤの値上がりは実際にどう起きているのか。プライシーでは国内外のタイヤ商品の価格チャートをリアルタイムで確認できます。主要メーカーの代表的な夏タイヤ(195/65R15サイズ)を例に、実際の価格変動を確認してみてください。
以下の商品カードには、プライシーが収集した実際の価格推移チャートが表示されます。値上がりのタイミングや、安くなる時期がひと目でわかります。
タイヤが安く買える時期はいつ?(夏タイヤ・スタッドレス別)
値上がりが続くとはいえ、タイヤには「相対的に安くなる時期」があります。シーズンの需要変動を利用して、少しでもコストを抑えましょう。
夏タイヤが安い時期(10〜12月・2〜4月)
夏タイヤが安くなるのは、需要が落ちるオフシーズンです。10〜12月は冬タイヤへの需要が集中するため、ショップが夏タイヤの在庫処分セールを実施しやすい時期。2〜4月はスタッドレスから夏タイヤへの履き替えシーズン前に早期割引が出ることがあります。
スタッドレスタイヤが安い時期(9〜10月の早期予約)
スタッドレスタイヤは、使用シーズン(11〜2月)よりも早めに購入するほどお得です。9〜10月は「早期予約割引」や「セット割」を実施するショップが多く、最安となりやすい時期です。シーズン後の2〜3月は在庫処分で安くなることもありますが、サイズ・銘柄の選択肢が限られます。
決算月(3月・9月)のセールも狙い目
タイヤショップやカー用品店は3月(年度末)と9月(中間決算)に在庫を減らすためのセールを実施することがあります。シーズンの安い時期と重なれば、よりお得に購入できるチャンスです。
今すぐ買うべき? vs 待つべき?2026年の値上げは出そろっているため、焦って買う必要はありません。タイヤがまだ使える状態なら、次の安い時期まで待つほうが賢明です。ただし、タイヤの溝が残り1.6mm以下(スリップサイン露出)の場合は安全上すぐ交換が必要です。
- タイヤの溝がすり減っている・スリップサインが出ている
- ひびやサイドウォールの損傷がある
- ちょうど安い時期(10〜12月 or 2〜4月)に当たっている
- 工賃込みの総額で見て、いまの価格に納得できる
- タイヤの溝がまだ十分ある(4mm以上)
- 次の安い時期まで数ヶ月以内に迎える
- 現在がシーズン真っ只中(4〜6月 or 11〜12月)
値上がりが続いても安く買う方法・節約ポイント
「安い時期に買う」以外にも、コストを抑える方法はあります。
ネット通販(ECサイト)を活用する
タイヤをAmazonや楽天などのECサイトで購入すると、店舗価格より20〜40%ほど安くなるケースがあります。購入したタイヤを持ち込んで取付工賃だけ払う「持ち込み交換」に対応しているショップも増えています。プライシーで価格推移を確認してから購入するのがおすすめです。
型落ちモデル・アジアンタイヤを検討する
新モデルが出ると旧モデルが値下がりするケースがあります。また、韓国・中国メーカーのいわゆる「アジアンタイヤ」は国産メーカーより大幅に安い場合があります。日常用途であれば品質的に十分なものも多く、コスパを重視する場合の選択肢となります。
4本セット購入・工賃込みサービスを活用する
4本まとめて購入すると、1本あたりの単価が下がることがあります。また、タイヤの購入と取付を一括で行うオンラインサービスは、工賃を含めた総額が安くなるケースがあります。
よくある質問
値上がり要因(原材料費高騰・円安・物流コスト・人件費上昇)は構造的で、価格が大きく下がる可能性は低いと考えられます。2026年は主要メーカーが夏用・冬用の2段階で値上げ済み(2026年9月1日までに実施)で、2027年の追加値上げの正式発表は確認できていません。
夏タイヤが最も安くなりやすいのは10〜11月です。冬タイヤの需要が高まるこの時期、店頭では夏タイヤの在庫処分セールが行われやすくなります。次いで2〜4月(シーズン前早期割引)も狙い目です。ネット通販であれば年間を通じて比較的安く購入できることが多いです。
タイヤ単体の価格はネット購入のほうが安いケースが多いです。ただし、ネット購入の場合は別途取付工賃がかかります。工賃込みで比較すると、店舗の一括サービスと大きく変わらないこともあります。プライシーなどの価格比較サービスを使って、タイヤ代+工賃の総額で比較するのがおすすめです。
安全上の問題がなければ、急ぐ必要はありません。2026年の値上げは2026年9月1日までに実施済みで、駆け込む意味は薄れています。ただし、タイヤの溝が残り1.6mm以下(スリップサイン露出)の場合は安全上すぐに交換が必要です。
まとめ
この記事のポイント
- タイヤが値上がりする主因は原材料費高騰・円安・物流コスト・人件費上昇の4つ。構造的な問題で価格は戻りにくい
- 2026年は主要メーカーが夏用(6月)・冬用(9月)の2段階で3〜6%値上げ。2026年9月1日までに実施済みで、2027年分の発表は未確認
- 夏タイヤが安い時期は10〜12月(在庫処分)と2〜4月(早期割引)が狙い目
- スタッドレスタイヤは9〜10月の早期予約が最安タイミング
- ネット通販+持ち込み交換の活用で、さらにコストを下げられる可能性あり
- プライシーで価格推移チャートを確認してから購入タイミングを判断するのがおすすめ
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