テレビは家電リサイクル法の対象製品のため、粗大ゴミとして処分できません。この記事では、テレビの正しい処分方法7つと費用の目安、無料で処分する方法、ブラウン管・液晶・有機ELなど種類別の注意点まで、2026年最新の情報をもとに解説します。
テレビの処分には「リサイクル料金(1,320〜2,970円)」と「収集運搬料金(1,100〜2,750円)」の合計で3,000〜6,000円かかります。最も安く済むのは指定引取場所への持ち込みで、リサイクル料金のみで処分可能です。買い替え時は販売店に引き取ってもらうのが最も手軽。まだ動くテレビなら買取に出せば処分費用がかからないうえ、収入になることもあります。
テレビはなぜ粗大ゴミに出せない?家電リサイクル法の基本
テレビは2001年4月に施行された家電リサイクル法(特定家庭用機器再商品化法)の対象製品です。この法律により、テレビを粗大ゴミや不燃ゴミとして自治体のゴミ収集に出すことはできません。
処分する際は、法律で定められたリサイクル料金を支払い、正規のルートで回収してもらう必要があります。
対象となるテレビの種類
家電リサイクル法の対象となるテレビは以下の通りです。
- ブラウン管テレビ(CRT)
- 液晶テレビ
- プラズマテレビ
- 有機ELテレビ(2024年4月1日から追加)
有機ELテレビは2024年4月から対象に
2024年4月1日の法改正により、有機ELテレビが新たに家電リサイクル法の対象品目に追加されました。リサイクル料金は液晶・プラズマテレビと同じです。なお、有機ELパネルを使用したPCモニターは対象外です。
テレビ処分の基本的な流れ
テレビを処分する基本的な流れは次の通りです。
買い替え・持ち込み・回収依頼など、自分の状況に合った方法を選びます。
販売店経由の場合は店頭で、持ち込みの場合は郵便局で家電リサイクル券を購入して支払います。
販売店の回収サービスを利用するか、指定引取場所に自分で持ち込みます。
【状況別】テレビの処分方法7選|あなたに合った方法がわかる
テレビの処分方法は大きく分けて7つあります。内閣府の消費動向調査によると、テレビの平均使用年数は10.7年で、買い替え理由の約65%が「故障」です。処分を検討しているなら、まず自分の状況に合った方法を確認しましょう。
① 買い替え時に販売店で引き取ってもらう
新しいテレビを購入する際に、配送と同時に古いテレビを回収してもらう方法です。自分で運ぶ必要がなく、最も手間がかかりません。
費用:リサイクル料金+収集運搬料金(1,100〜2,750円)で合計約3,000〜5,700円
ヤマダ電機、ビックカメラ、ケーズデンキなど主要な家電量販店はすべてこのサービスを提供しています。購入手続き時に引き取りを申し込むだけで、新しいテレビの配送時に業者が古いテレビを持って行ってくれます。
② 購入した店舗に回収を依頼する
テレビを購入した販売店に引き取りを依頼する方法です。家電リサイクル法により、販売した店舗にはそのテレビの引き取り義務があります。
費用:リサイクル料金+収集運搬料金で合計約3,000〜6,000円
買い替えではなく処分のみの場合でも、購入した店舗がわかれば引き取りを依頼できます。購入時のレシートがなくても対応してもらえるケースが多いため、まずは問い合わせてみましょう。
③ 指定引取場所に自分で持ち込む
全国に設置された指定引取場所にテレビを自分で持ち込む方法です。収集運搬料金がかからないため、最も費用を抑えられます。
費用:リサイクル料金のみ(1,320〜2,970円)
持ち込みの手順は以下の通りです。
テレビ本体の裏面や前面パネルに記載されている型番を確認します。15型以下は「小」、16型以上は「大」に区分されます。
簡易郵便局以外の郵便局の貯金窓口で、家電リサイクル券(料金郵便局振込方式)を購入します。リサイクル料金と振込手数料を支払います。
家電リサイクル券センターの検索ページから最寄りの指定引取場所を検索できます。
車でテレビと支払い済みのリサイクル券を持って、指定引取場所に持ち込みます。
④ 自治体の収集運搬業者に依頼する
お住まいの自治体が提携している収集運搬業者に依頼する方法です。手続き方法は市区町村によって異なるため、事前に各自治体のホームページや窓口で確認しましょう。
費用:リサイクル料金+収集運搬料金で合計約3,000〜6,000円
購入した店舗が閉店している場合や、購入店がわからない場合に特に適した方法です。自治体のホームページに手順が案内されていることが多いので確認してみてください。
⑤ 不用品回収業者に依頼する
民間の不用品回収業者に依頼する方法です。電話一本で自宅まで回収に来てくれるため手間がかかりません。ただし費用は他の方法より高めで、悪質な業者も存在するため注意が必要です。
費用:5,000〜9,000円程度
無許可の回収業者に注意
一般家庭の廃棄物を回収するには「一般廃棄物処理業の許可」が必要です。無許可の業者に依頼すると、高額請求や不法投棄のリスクがあります。国民生活センターによると、不用品回収に関する相談は2021年度に2,000件を超えています。業者を選ぶ際は、自治体の許可を受けているか必ず確認しましょう。
⑥ リサイクルショップ・買取業者に売る
まだ動くテレビであれば、リサイクルショップや買取専門店で売却できる可能性があります。処分費用がかからないだけでなく、数千円〜数万円の収入になることもあります。
買取の目安:製造から5年以内、正常に動作すること。4K対応テレビや大型の有機ELテレビは高額査定が期待できます。
⑦ フリマアプリ・ジモティーで譲る
メルカリやジモティーなどのプラットフォームを使って、テレビを必要としている人に売ったり譲ったりする方法です。ジモティーなら近隣の引き取り手が見つかりやすく、リサイクル料金をかけずに手放せます。
費用:無料(送料や手数料は別途)
ただし、テレビはサイズが大きいため配送料が高額になりがちです。ジモティーで引き取りに来てもらう方法が現実的でしょう。
テレビの処分費用|リサイクル料金+収集運搬費の総額
テレビの処分には「リサイクル料金」と「収集運搬料金」の2つの費用がかかります。それぞれの内訳と合計費用を確認しましょう。
テレビのリサイクル料金一覧(種類×サイズ別)
リサイクル料金はテレビの種類とサイズ(15型以下=小、16型以上=大)によって異なります。以下は主要メーカーの料金です(税込)。
| テレビの種類 | サイズ区分 | 主要メーカー料金 |
|---|---|---|
| ブラウン管 | 小(15型以下) | 1,320円〜1,870円 |
| ブラウン管 | 大(16型以上) | 2,420円〜2,970円 |
| 液晶・プラズマ・有機EL | 小(15型以下) | 1,870円 |
| 液晶・プラズマ・有機EL | 大(16型以上) | 2,970円 |
液晶・プラズマ・有機ELテレビのリサイクル料金は、パナソニック・ソニー・シャープ・日立・三菱電機・LG・ハイセンスなど主要メーカーで共通です。ブラウン管テレビはパナソニックが小1,320円/大2,420円と最も安く、その他メーカーは小1,870円/大2,970円です。正確な料金は家電リサイクル券センターで確認できます。
収集運搬料金の相場(量販店別)
収集運搬料金は、テレビの回収を依頼する先によって異なります。
| 依頼先 | 買い替え時の運搬費 | 引き取りのみの運搬費 |
|---|---|---|
| ビックカメラ | 1,100円(32型以下)/1,650円(33型以上) | 約5,000円 |
| ケーズデンキ | 2,200円 | 2,200円〜 |
| ヤマダ電機 | 2,750円 | 2,750円〜 |
| 指定引取場所(持ち込み) | 0円(自分で運搬するため不要) | |
上記の料金は2026年3月時点の情報です。最新の金額は各店舗に直接ご確認ください。
【比較表】処分方法別の合計費用まとめ
16型以上の液晶テレビ(リサイクル料金2,970円)を処分する場合の、方法別の合計費用を比較しました。
| 処分方法 | 合計費用の目安 | 手間 |
|---|---|---|
| ③ 指定引取場所に持ち込み | 2,970円(リサイクル料のみ) | 自分で運搬が必要 |
| ① 買い替え時に引き取り | 約4,100〜5,700円 | ほぼ手間なし |
| ② 購入店に回収依頼 | 約4,100〜6,000円 | 電話で申し込み |
| ④ 自治体の業者 | 約4,100〜6,000円 | 自治体に問い合わせ |
| ⑤ 不用品回収業者 | 約5,000〜9,000円 | 電話一本で完了 |
| ⑥ 買取に出す | 0円(+買取金額を受け取れる) | 査定が必要 |
| ⑦ フリマ・ジモティー | 0円 | 出品・やり取りの手間 |
テレビを無料で処分できる?実質0円にする方法と条件
結論から言うと、家電リサイクル法に基づいて処分する限り、リサイクル料金は必ずかかります。しかし、以下の方法なら実質無料、またはお金をもらいながら手放すことが可能です。
買取・売却で実質無料にする
テレビがまだ正常に動作し、製造から5年以内であれば、リサイクルショップや買取専門店で売却できる可能性があります。特に以下のようなテレビは高額買取が期待できます。
- 4K対応の液晶テレビ
- 大型(55型以上)の有機ELテレビ
- ソニー・パナソニック・シャープなど主要メーカーの製品
ジモティー・知人への譲渡
ジモティーなどの地域密着型プラットフォームを使えば、テレビを必要としている近隣の人に無料で譲ることができます。引き取りに来てもらえれば、リサイクル料金も送料もかかりません。
「無料回収」をうたう業者には注意
「無料で回収します」のチラシや巡回に注意
「無料でテレビを回収します」とうたう業者のなかには、無許可で営業しているケースがあります。回収後に高額な料金を請求されたり、回収した家電が不法投棄されるトラブルが報告されています。一般廃棄物処理業の許可を持っているか、事前に確認してください。トラブルに遭った場合は、消費者ホットライン(188)に相談できます。
ブラウン管・液晶・有機EL|種類別の処分で知っておくべきこと
テレビの種類によって、リサイクル料金や処分時の注意点が異なります。自分のテレビの種類を確認しておきましょう。
ブラウン管テレビの処分
ブラウン管テレビは液晶テレビと比べて非常に重く、25型で約30kg程度あります。指定引取場所に持ち込む場合は、車への積み下ろしに注意してください。
リサイクル料金はメーカーによって異なります。パナソニック製は小1,320円/大2,420円ですが、その他のメーカーは小1,870円/大2,970円が一般的です。
ブラウン管テレビが重くて運べない場合
自分で運べない場合は、販売店の回収サービスや不用品回収業者を利用しましょう。自治体の収集運搬業者でも対応してもらえます。費用はかかりますが、自宅まで回収に来てくれるので安全に処分できます。
液晶・プラズマテレビの処分
液晶・プラズマテレビのリサイクル料金は、主要メーカーで共通して小1,870円/大2,970円です。ブラウン管テレビに比べて軽量なので、持ち込みでの処分もしやすくなっています。
製造から5年以内であれば買取の対象になりやすく、4K対応モデルなら特に需要が高い傾向があります。
有機ELテレビの処分
有機ELテレビは2024年4月1日から家電リサイクル法の対象に追加されました。リサイクル料金は液晶・プラズマテレビと同じく小1,870円/大2,970円です。
比較的新しい製品が多いため、買取に出せば高額査定になるケースもあります。処分を考える前に、まず買取の可能性を検討してみてください。
テレビ処分の注意点|トラブルを防ぐチェックリスト
テレビを処分する際に、事前に確認しておくべきポイントをまとめました。
無許可の不用品回収業者の見分け方
一般家庭の廃棄物を回収するには、市区町村からの「一般廃棄物処理業の許可」が必要です。以下のような業者には注意してください。
- 「無料回収」をチラシやスピーカーで宣伝している
- 料金体系が不明確(見積もりを出さずに作業を始める)
- 「産業廃棄物処理業の許可」しか持っていない(一般家庭の廃棄物は対象外)
- 会社名や所在地が確認できない
環境省も「無許可の回収業者を利用しないでください」と注意喚起しています。
B-CASカード・個人情報の取り扱い
テレビに挿入されているB-CASカードは、処分前に取り外す必要があります。B-CASカードのICチップには個人に紐づくID番号が記録されています。
B-CASカードの処分方法は2つあります。
- B-CAS社に返却する:カスタマーセンターに連絡すると返却用の封筒が送られてきます
- 自分で破棄する:金色のICチップ部分にハサミを入れて切断してから廃棄します
有料放送の契約解除を忘れずに
WOWOWやスカパー!などの有料放送を契約中の場合、テレビを廃棄しても契約は自動的に終了しません。廃棄前に必ず各放送局に連絡して、解約の手続きを行ってください。
デジタル放送の設定を初期化する
地上デジタル放送を受信できるテレビを処分する場合は、個人情報保護のためにテレビの設定を初期化(工場出荷状態にリセット)しておきましょう。テレビには郵便番号や地域設定などの情報が保存されている場合があります。初期化の手順はテレビの取扱説明書やメーカーのサポートページで確認できます。
家電リサイクル券の購入方法と記入の注意
指定引取場所に持ち込む場合は、事前に郵便局で家電リサイクル券を購入する必要があります。
- 購入場所:簡易郵便局以外の郵便局の貯金窓口
- 必要な情報:テレビのメーカー名、サイズ区分(小/大)、自分の住所・氏名
- 支払い:リサイクル料金+郵便局の振込手数料
記入を間違えるとリサイクル券が使えない場合があるので、テレビの型番やメーカーを事前にメモしてから郵便局に行くとスムーズです。
テレビの処分でよくある質問
壊れていても処分方法は同じです。家電リサイクル法に基づき、販売店への回収依頼、指定引取場所への持ち込み、自治体の業者への依頼などで処分できます。壊れているテレビは買取やフリマでの売却は難しいため、リサイクル料金を支払って正規ルートで処分しましょう。
テレビ台は家電リサイクル法の対象外のため、テレビと一緒には回収してもらえません。テレビ台は粗大ゴミとして自治体に回収を依頼するか、不用品回収業者に別途依頼してください。リモコンや付属品(電源ケーブル等)はテレビと一緒に引き取ってもらえるケースが多いです。
家電リサイクル券は全国の郵便局(簡易郵便局を除く)の貯金窓口で購入できます。販売店に回収を依頼する場合は、店頭でリサイクル料金の支払いと同時にリサイクル券の手続きをしてもらえるため、自分で購入する必要はありません。
指定引取場所への持ち込みは予約不要な場所が多いですが、営業日や受付時間が限られている場合があるため、事前に確認しておくと安心です。販売店や不用品回収業者への依頼は、訪問日時の予約が必要です。
引っ越しのタイミングでテレビを処分する場合は、引っ越し業者に引き取りを相談するか、引っ越し前に販売店やリサイクルショップに持ち込むのがおすすめです。引っ越し業者によっては、家電リサイクル法対象品の回収サービスを提供していることもあります。時間に余裕があれば、ジモティーで近隣の引き取り手を探すのも良い方法です。
まとめ
テレビの処分方法 ポイントまとめ
- テレビは家電リサイクル法の対象。粗大ゴミには出せない
- 処分費用は合計3,000〜6,000円が目安(リサイクル料金+収集運搬費)
- 最も安いのは指定引取場所への持ち込み(リサイクル料金のみ)
- 買い替え時は販売店の引き取りが最も手軽
- 動くテレビ・製造5年以内なら買取で実質無料も可能
- 無許可の回収業者には注意。一般廃棄物処理業の許可を確認する
- 処分前にB-CASカードを取り外し、有料放送の契約を解除する
テレビの処分は家電リサイクル法のルールに沿って行えば、それほど難しいことではありません。自分の状況に合った方法を選んで、正しく処分しましょう。
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